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難あり短焦点アクロマート鏡筒を修理してみる(1)

私が購入する望遠鏡は、中古品が多い。特に観望会用途だと9割くらいが中古かジャンク品。観望会では学校の運動場などで砂ぼこりをかぶることが多いし、子供たちが力まかせに動かすこともある。高価な新品ではもったいないが、最初からその目的で買った中古ならまあいいか、ということである。

中古品は状態がそれぞれ違うが、中にはとんでもないハズレをつかまされることもある。そういう場合は高価なものでない限り、自分に見る目がなかったと考えあきらめることにしている。今回の鏡筒もそういう中古品である。
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前置きが長くなったが、これは数年前に中古で買った10cmF5短焦点アクロマート鏡筒だ。いくつかの望遠鏡販売店から同じものが出ていたので、どこで扱っていたのかは不明。

届いて初めて星を見た時、何か変だと思ったが、惑星を見てはっきりした。ピントが合った惑星像のまわりに、ボケた像が広がる。つまり焦点位置がふたつあるのだ。像も鮮明ではない。検証のためカペラを撮ってみたのが下の画像。ピントが合った点像のまわりにボケた像が広がる。これは星の色を撮るのにいいかもと少し思ったが、その周りに色収差の青が広がるのは短焦点アクロマートなので仕方がない。
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こういう像は対物の2枚のレンズ間隔が間違っているか、凸レンズが逆に組み合わさっている可能性がある。素人が対物レンズ掃除に挑戦して、組み上げたらこうなってしまったのが過去にあった。前回までよく見えていたのに、ということで見てみてわかった。

さてそれなら分解して、と思ったらこのレンズが張り合わせてあって分解できなかった。で、仕方なく使える部品は別の望遠鏡に回し、その状態で数年間放置してあった。
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つい最近笠井トレーディングの庫出し品で鏡筒バンドを入手し、それがこの鏡筒にどうにか使えたので、レンズを修理しようと思い立った。レンズの張り合わせを外す方法は調べてもわからなかったので、100円ショップの「シールはがし液」を使ってみた。
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接着してある部分に多めにはがし液を付けてもはがれる様子はないが、レンズを横にずらしたら、どうにか外れた。
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はがし液を中性洗剤と水で洗い落とした。凸レンズを逆にしたら余計見え方が悪くなったので、レンズ間隔を調整することにした。まずはアルミホイルを小さく切って重ねていき、良像になる間隔を見つけるという手間のかかる作業だ。
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とりあえず今回はここまで。後は星が見えるまで天気が回復してからになる。
アルミホイルを小さく切るよりも、薄いプラスチックシートをレンズの直径に合わせ狭いドーナツ状に切って重ねていった方が作業は早いような気がするのでそれも考えてみたい。




by anettait | 2018-02-12 18:07 | 屈折望遠鏡 | Comments(0)