ペルセ群の極大日なので撮影に行こうとしたら雨が降ってきた。仕方ないので今回は機材の話。
先日購入したタムロン10-24F/3.5-4.5 DiⅡ VC HLD という長い名前のレンズだが、これのキャノンEOSマウント(EFマウントと呼ぶ)がSONYのαと非常に相性が悪かったので忘れないように書いておく。

そもそもマウントアダプターを使わないと取り付けすらできないので、もちろんメーカーの想定外の使用方法なので使えなくても文句は言えない。それをあえて使おうというのだからこれは自己責任でしかないのは当然のこと。つまり実験だな。

使用したマウントアダプターは3種。画像の左からKIWI製、これは電子接点なし、つまりカメラとレンズをただ繋ぐだけの金属の筒。
画像真ん中はSTOK製で電子接点あり、AutoFocusAdapterと書かれている。ただし買ったのは5、6年前のNEXの時代なので中の電子部品関係は古いまま。
右側はレンズメーカーシグマ製。この3種の中でいちばん高かった。バージョンアップはしてないので2年前のまま。SIGMA LENSES ONLYと書かれているので、タムロンレンズは想定外なのは当たり前。
使用カメラはα7sとα6500の2種類。組み合わせは6パターンになり、いろいろ違う結果が出たのが面白かった。
まずただの金属の筒であるKIWI。どちらのボディでもオートフォーカスはもちろんダメ、手振れ補正もダメ。絞り設定もダメ。不思議なことに6500は露出が7sの倍以上かかった。もしかしたら勝手に絞り込まれているのかも。
STOKはオートフォーカスアダプターと書かれているが、どちらのボディでもオートフォーカスはダメ、手振れ補正もダメ。でも一応写すことはできた。7sは絞り設定OK、6500は絞り設定もダメ。キャノン純正レンズではそこそこ使えるアダプターなのだが、タムロンはダメみたいだ。いや、7sでは確か望遠ズームはOKだったような。

シグマはボディによる違いが大きく出た。7sはオートフォーカスはダメだが手振れ補正は効いているような、ダメなような。不安定な感じ。露出はちゃんと合っている。絞り設定もOK。
70-300望遠ズームではピント、手振れ補正、露出ともすべてOKだったんで期待したんだが新しいレンズはダメなのかも。
一方6500では1,2枚撮るとフリーズして操作を受け付けなくなる。電源を切るしかない。絞り設定もオートフォーカスも手振れ補正も全部ダメ。まあシグマレンズだけ使えるよとアダプターのうしろに書いてあるので当たり前だが、もしかしたら・・・という期待はしていたんだけどね。
ネットのどこかにタムロンがマウントアダプターを作るかもと書かれていたが、本当に出るんだろうか。噂だし。
以上の実験結果から、このレンズのキャノンマウントはαシリーズとは相性が悪いことがわかった。ニコン用はどうだろう。私は試さないけど。
6500用の超広角ズームは純正かトキナーがいいみたいだ。例の本によるとソニーのAPS-C用レンズがまったく載ってないので、天文にはトキナーがいいのかな。タムロンのこのレンズはキャノン用とニコン用しかないみたいだし。
まあうちにはキャノンのKISS6天体改造モデルとフルサイズ5DmkⅢがあって、それに使うからいいんだけど。フルサイズでも15mmからはケラレなく使えるのがいい。星はまだ撮ってないから天文適性はこれから調査する。いや今夜流星撮りながら調べるつもりだったんだ・・・。
そうそう、こんな実験でレンズかカメラが故障してもやっぱり自己責任なのでまねしない方がいいと思う。どちらも高価だし。