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初心者用天体望遠鏡その2の訂正

 今回は訂正である。初心者用天体望遠鏡その2で書いた「ビクセンポルタA70Lf」の中で勘違いがあった。訂正してビクセン関係者にはお詫びしたい。

 さて、その訂正部分だが、天頂プリズムを使わないとピントが合わないと書いたが、なんと延長筒が付属していた。私はてっきりカメラアダプターの一部だと思っていた(それにしては部品が足りない)が、実際には延長筒だった。それを使うとちゃんとピントが合った。

 しかし高倍率のピント合わせはあまり快適ではない。ドロチューブを伸ばしきる直前で、上下に動いてしまう。高倍率だと対象物が逃げてしまう。惑星撮影では困った。

 今回は40cm鏡筒に同架して木星を撮影した。シーイングがよかったので、口径7cmにしてはみごとな写りだった。アクロマート屈折なので色収差はあるが、眼視150倍で大赤斑も確認できた。
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 撮影した画像は色収差のためか、紫がかっているのが難点だが、よく写っている。木星の真ん中少し上の赤っぽい楕円が大赤斑。

 鏡筒にこのくらいの性能があって架台がポルタなら、初心者用としては十分すぎるほど。お勧めできる1台だ。

# by anettait | 2007-06-29 00:11 | 初心者用望遠鏡 | Comments(0)  

Ninja320を運ぶ

 ライトダウン観望会を思いついた時、望遠鏡はNinja320しかないと思っていた。もちろん設置の時間と、運搬する場合の労力と口径を考え合わせた結果だ。

 観望会の場合、できるだけ口径は大きい方が素人さんにはっきりと惑星を見せられる。今回は土星メインだけにこれは重要だ。また、望遠鏡の見た目の大きさで圧倒するという効果もある。シュミカセのようなコンパクトな鏡筒は重い割に大きく見えないのでインパクトは弱い。

 運搬を考えると軽いほうがいい。Ninjaは口径を考えると十分軽い。口径32cmであれより軽いものはないと思う。

 ところで地下駐車場から会場までNinjaをどうやって運ぶかだが、半分ずつ持っていったのでは先に持って行った方が心配だ。不特定多数が行き来する広場だから。ということで考えた結果、カートに載せて一度に運ぶことにした。
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このカーとは13年前に通販で買ったアメリカ製。10年保障でなんと90キロの重さまで運搬可能。私はこれをオーストラリアの一人旅用に買った。40キロ以上の荷物を載せて、オーストラリア大陸を移動した。その後タイ日食にも行ったし、離島も何度も行ったが最近出番が少ない。

 Ninja320を組み立てたまま無理やり載せると上の画像のようになる。そのまま傾けて運べる。もちろんバランスには注意しながら。これで十分使えることが実証された。

 今後の課題は、これにジョンソニアン赤道儀台も載せてしまおうということだ。かなり無理があるとは思うが、とりあえずやってみたい。できればNinjaの架台にタイヤが付いていればもっと楽なんだが。
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# by anettait | 2007-06-26 01:04 | 観望会 | Comments(0)  

ライトダウン星空観望会

 「夏至、冬至の夜は灯りを消してろうそくの灯ですごそう」という「キャンドルナイト」(だったかな)という運動が数年前からおこなわれているらしい。それに合わせて「ライトダウンして星空を楽しもう」というイベントも行われているようだ(県外の話)。

 沖縄でもやってみようかということで、すばるの会と大型スーパーでおこなう予定だったが、スーパーの都合か何かで中止になった。私は合流するか、独自でやるか迷っていたが、結果的に独自でやることになった。

 今回のキャンドルナイトは夏至の22日から24日までの3日間という期間だ。22日は南部の施設で観望会、23日は慰霊の日で忙しく、やはり24日になった。

 場所は沖縄県庁前の県民広場。この場所は(数名の小規模な観望会なら)許可がいらないということを去年そこの管理部門に確認済みだったからそこに決めた。やるのを決めたのは22日夜だったし。
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 メンバーはすばるの会のK氏とふたりで、夜7時半から9時頃までおこなった。ひとりではなく、ふたりということがけっこう重要だ。

 実は去年の七夕の日、同じ場所で望遠鏡を出して月を見せようとしたが、おじさんがひとりで望遠鏡のそばに立っているのはあやしすぎるのか、通行人は遠巻きに見るだけで、望遠鏡で月を見ていったのは数名だけだった。天気もかなり悪かったけど。

 今年おじさんだがふたりなので、しかも看板(ダンボールだけど)も作ったのでそれなりに格好がついたようだった。
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 親子、観光客を中心に20名以上の人が望遠鏡で月、金星、土星を見ていった。怪しいものを見るような感じの人は去年に比べて少なかった。

 望遠鏡を覗いた人はほとんどが驚きの声を上げ、50代の女性は「小学校5年生の時以来だ。」と言い、外国人の4人グループ(台湾か韓国?東洋系)はよくわからない感嘆の声を上げ、白人男性はデジカメで土星と月を撮影していった。小学生と保育園児の3人兄弟は争って覗こうとするので望遠鏡があっちこっち向いて大変だった。
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 ところで今回気がついたのは、日曜の夜ということもあるが、県民広場は人通りが少ないということだった。街灯はあるがそれほど明るくなく、夕方の西空もどうにか見えるので(西の低空は無理)観望会にはどうにか使える。しかし通行人のほとんどは国際通りから向かい側のパレット久茂地に行ってしまう。

 パレット久茂地前の広場は人通りがとても多いが明るく、しかも天頂から西は見えない。東、南、北も高いビルのため視界は悪い。人を集めるには好都合だが、星はとても見づらい。

 しかも観望会を行うためには2箇所の許可が必要で、それには時間もかかるしめんどうだ。数年前に火星観望会をした時には、警備の人が許可を取ってあるかを確認しに来た。勝手に観望会というわけにはいかないようだ。

 次はもっと多くの人に星を見せたいので、もう少し工夫して人を集められるようにしたい。規模が大きくなれば許可が必要だろうが、それはきちんとおこなうとして。

 ところで今回すばるの会のK氏にはとてもお世話になった。やはり一人よりは二人の方が心強いし、ひとりでやるよりも集客力がある。望遠鏡も2台になるのでお客さんに違うものを見せられる。今回は金星、土星、月と見せたいものが三つあったので、1台では無理だったろう。

 今回の望遠鏡は画像にもあるようにNinja320とK氏のペンタックスの屈折赤道儀。Ninja320は準備片付けが簡単でとてもよく見えるのでいいのだが、観望会ではやはり赤道儀が必要だなと今日は感じた。人数が少なかったからどうにかできたけど。

# by anettait | 2007-06-24 23:47 | 観望会 | Comments(0)  

夏至の日の螺旋階段

 今日はすばるの会が南部の児童施設で観望会をするというので、仕事が終わってから手伝いに行った。道に迷ったせいもあり着いたらすでに20時過ぎ。
 こういう時にNinja320はありがたい。あっという間にセットできて、びっくりするような土星を見せることが出来た。大小5,6台の望遠鏡でいろいろな天体を見て、子どもたちは喜んでいた。ただし写真は撮ってないので載せられない。

 ところで今日(6月22日)は夏至だ。昼がいちばん長いということだが、太陽の南中高度がいちばん高い日でもある。沖縄本島では南中高度が87度にもなる。ほとんど天頂だ。

 亜熱帯天文台は観測室まで延々とらせん階段を昇らないといけない。まるでアンモナイトの中を歩いているようだと言われるし、急いで降りると目が回ることもある。そのらせん階段は、夏至の日にだけいつもとちがったものが見られるはずだった。

 らせん階段のてっぺんには丸いガラスがはめてあって、太陽や月の光が入ってくる。夏至の日にだけ、南中した太陽の光がらせん階段の中央を通って下まで差し込む。
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 年に1度の現象だが、実際はもう一息のところで1階の床まで届かない。もちろんこれは南中高度が90度ではなく87度のせいなのだが、てっぺんの窓を少し南に寄せるか、もう少し大きくすればよかったと思ったのは完成して最初の夏至の日のことだった。
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 しかしよく考えると、太陽の光はやや斜めに差し込むので、これだけの長さ(約15m)があるとかなり苦しいことになる。
 らせん階段そのものを大きくして中央の穴を広げないと、窓を大きくしても南に寄せても、たぶん光は床まで届かない。階段自体を南に3度傾けるという手もあるが、これは現実的ではない。

 というわけで、土地が狭く制約の多い設計だったのと、そこまで深く考えなかったというのが本当のところなので、しかたがない。しかし年に1度だけ光が差し込むところに、何か光を反射するものを置いておけば、けっこう楽しめるかなと思う今日この頃である。

 ちなみに今年の夏至(6月22日)は平日で仕事だったので、差し込む太陽光は見なかった。夏至に差し込む光だけでなく春分、秋分の日にだけ現れるへびの模様とか、冬至の日に現れるワシのような影とか、もっと作ればよかったと思っている。いやそのうち作ってしまうかも。そうなると、遠い未来に遺跡となった時まで楽しめる。いや、コンクリートなのでそこまでは持たないか。

# by anettait | 2007-06-22 23:45 | その他 | Comments(0)  

初心者用天体望遠鏡・その2

ビクセン ポルタ A70Lf  ¥33,000
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 初心者用天体望遠鏡その2は日本最大の天体望遠鏡メーカー(だったと記憶している)ビクセンの製品。その1も架台は同じポルタ経緯台なので、使いやすい微動付フリーストップ式という長所も同じ、やや重いという短所も同じ。しかし搭載されている鏡筒のため、使い勝手は変わってくる。

 搭載されている鏡筒は口径70mm、焦点距離900mm(F12.9)という長焦点。設計に無理がないから前回紹介した口径100mmF5の鏡筒よりも高倍率は得意。土星も木星も色収差が少なく比較的すっきり見える。ただし口径70mmにしては、という限定付で。

 口径がそれほど大きくないので、集光力はそれなり。星雲は苦手、付属のPL20mmで45倍、もう少し低倍率が欲しい、できれば30倍くらい。もうひとつ付属するPL6.3mmで143倍。このあたりが倍率の上限だろう。

 まともなアイピース2個と正立天頂プリズムが付属するので、このセットですぐに星を楽しむことができる。しばらくはこのセットで十分だろう。天頂プリズムは正立なので地上用としても使える。

 ただし、というかやはりというべきか、この鏡筒も天頂プリズムを使わないとピントが合わない。これでは使いにくくはないだろうか。これは私が天頂プリズムをほとんど使わないのでなじめない、という面もあるが。

 この鏡筒は値段のわりにはよく見えるのだが、欠点もある。まず、鏡筒の黒い部分はほとんどプラスチックだ。これでは太陽の観測ができない。太陽に向けたら燃えるのではないか。カタログによると、この機種に太陽投影板は使えない。あぶないので初心者に太陽観測をさせないつもりなのかも、なんていらんことを考えたりする。接眼部のネジの仕様のせいかもしれないけど。

 それよりもファインダー脚もプラスチック、ネジもプラなのはまずい。初心者向けの講習会で、何人かで何日か使っているとネジがバカになり、ファインダーが合わなくなってしまった。

 おそらく複数の初心者で無理にネジを締めてしまったか、元が中古(メーカーメンテナンス済み)だったので、もともとネジが弱っていたのか。とにかくファインダーネジは弱点である。

 もうひとつの欠点は架台にある。鏡筒が1m近い長さなので、標準で付属する微動ハンドルでは短い。望遠鏡を覗いたままだとハンドルに手が届きにくい。
 たぶん女性ではかなりきつい。子どもでは覗いたまま微動ハンドルを操作するのは無理だろう。
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 解決策として、手持ちのフレキシブルハンドルをつけた。このくらいの長さは欲しい。鏡筒を思い切り前に寄せて搭載する手もあるが、寄せすぎるとバランスが崩れる。ポルタは鏡筒の前後バランスをちゃんと取るのが基本だからだ。

 ファインダーネジと微動ハンドルという欠点はあるが、どちらも取り替えれば済むし、それほど高いものでもないしファインダーは壊れなければ取り替える必要もない。口径は小さいけど。

 付属品も十分、値段もそこそこで十分な性能がある。これは初心者用として前回と同じような、お勧めの望遠鏡である。こちらがやや安いが口径は小さいので当然だろう。
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晴れていたので40cm反射に同架して木星を撮影してみた。シーイングはあまり良くない。色が青いのは露出不足のせいもあるが、ホワイトバランスが狂っていることが大きい。でも口径7cmでこれだけ写れば十分かも。

 ところでこのA70Lfは、ビクセンマーケティングのウェブショップで中古品(メーカーメンテナンス済み)が出ることがある。1台¥18,000くらいだった。これはお買い得である。¥33,000だったら考えてしまうが、たまたまお金がある時にこの値段だったので、講習会用に3台まとめて買ってしまった。すでに2台は知人の修行用に貸し出し中である。

 鏡筒の性能は前回のSE102Sが上だが、子どものための望遠鏡で安く済ませたいというなら、ビクセンマーケティングの中古A70Lfがお徳だ。同じシリーズの80Mfはどうかと聞かれたことがあるが、こちらは手元にないので詳しくはわからない。その前のモデル「カスタム80」はあるので、鏡筒のみのテストはそのうちやろうと思っている。

# by anettait | 2007-06-19 23:13 | 初心者用望遠鏡 | Comments(0)