カテゴリ:二重星( 2 )

 

シリウスBは楽勝(ただし良シーイングに限る)

前回木星を撮影した晩は、シーイングがかなり良かった。木星を撮影した明け方よりは午後10時頃の方が良かったように思う。
載せ替えた35cmシュミカセの光軸を合わせる目的で高倍率でシリウスを見たら、すぐに伴星シリウスBの存在がわかったので、かなりいいシーイングだったのだろう。気温も3月にしては高かったし。

記録のために撮影してみた。カメラはSONYのα6500で2倍バーローレンズ、いや5倍だったかな、記憶が数日であやふやだがとにかくバーローレンスを使った。
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最初は写ってなかったが、いろいろやってみると、けっこう露出時間が必要だとわかった。今回は感度はISO2万、シャッタースピードは10分の1秒。あまりシャッタースピードを長くするとシーイングのゆらゆらに埋もれて伴星がぼけてしまうような気がする。上の画像も縦に伸びてしまっている。今回はコンポジットなしの1枚撮りだ。

ドブソニアンなど自動追尾でない機材だと、シリウスが移動していく後についていく小さな星として見える。ただし倍率は300倍くらいあった方が伴星がわかりやすい。
シャープな光学系だと、伴星は上の画像よりも離れたところに見える。撮影の場合は暗い伴星に合わせた露出が必要なので、シリウスが実際よりかなり肥大して写るのだ。わたしは最初これにだまされて、伴星はシリウスぎりぎりに見えるものだと思い込んでいた。

次にミードの30cmシュミカセでの撮影。これはC-14との比較で準備したもの。
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眼視ではC-14よりこちらの方がシャープな感じだが、同じアイピースだと30cmの方が倍率は低くなり、シャープさやコントラストで有利だ。また、うちのC-14は20年近く前の機材なので、その分不利か。
まだ同じ倍率では比較してないので、そのうちいろいろ比較したい。上の画像は露出時間が4分の1秒。
口径が小さい分露出が長くなったのではなく(F11とF10なので大差ない)、シャッタースピードを変えて撮影したものの中でこれが写りが一番よかったということだ。露出をかけた分、シリウスが大きく写ってしまった。

今日は急に寒くなった。箱根では雪で大変なことになっているらしい。沖縄も最高19度。昨日までは25度あったので寒い。春分の日だというのに寒いし曇っているし・・・。


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by anettait | 2018-03-21 19:38 | 二重星 | Comments(0)  

シリウスの伴星を撮る

元旦の夜のこと。今年最大の満月をドームの40cmで撮った後、シリウスの伴星を見てみようと思った。
実は今までシリウスの伴星を確認したことがなかった。シリウスのまわりに小さな恒星はいくつか見えるのだが、確実にこれが伴星、というのがどれかわからない。

以前(10年以上前)は星仲間と一緒に星を見に行くこともあって、いろいろ教えてもらうこともあったが、それも夏場がほとんどだったので、シリウスの伴星には縁がなかった。
最近天文雑誌かどこかのサイトで伴星のことを見て気になりだし、年末に検索して出てきた望遠鏡販売店テレスコープセンターアイベルのサイトにある観測特集の説明と画像を見て、これなら探せると思ったわけだ。

そして、40cmニュートンの470倍で見たら簡単に見えた。で、すぐに撮影。40cmニュートンの焦点距離は2200mm。カメラはいつものSONYα7s+2倍バーローレンズで4400mm直焦点相当の中心部切り出し。静止画で10コマほど連射して、写りのいい3コマをコンポジット。下の画像では、シリウスの左側にある小さな星が伴星だ。上が北。
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この小さな星、これまで何度も見ているが伴星と気がつかなかった。ケンコーの25cmニュートン反射でも普通に見える。ミードの25cmシュミカセでも同じ。シーイングが悪くなければ、倍率さえ上げれば見える。Ninja320なら楽勝。ニュートンで見えない時は、望遠鏡の向きが悪くてスパイダーから発生する十字の細い光(名前は忘れた)に隠れていることが多い。ただし口径25cm以下では試したことはない。

「シリウスの伴星は非常に見えにくい」というので、伴星はもっとシリウスにくっついていると思い込んでいて、見えている星が伴星と思えなかったのだ。たとえばネットで検索して出てくるシリウスと伴星の画像は、私が撮影したものよりもっとくっついている。

これも撮影してみてわかったのだが、シリウスは強烈に明るいため、露出多めだと星像がかなり肥大する。そのせいで伴星がシリウスにくっついて写る。シーイングが悪くても同じことが起きる。これまで伴星のもっと内側にありもしない星を探していたわけだ。何か見つかったらすごかったが何もなかった。
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せっかくなのでオリオン座のリゲルも撮ってみた。撮影条件はシリウスと同じだが、これはコンポジットなし。1コマのみだ。
こちらの伴星は明るいので、いつでも見えるし簡単に撮影できる。リゲルがシリウスほど明るくないというのも大きい。

この冬の目標をあっさりクリアしてしまった。次は何をしようかな。

そうそう、アイベルさんどうもありがとう。おかげでシリウスの伴星を確認することができました。


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by anettait | 2018-01-06 17:03 | 二重星 | Comments(0)