NGT-18復活計画(4) 久しぶりに使う。
45cm主鏡はやはり重かった。とにかくひどく重い。組み立ててみたら光軸も狂っている。久しぶりに調整したのだが、意外なことにそれほど時間はかからなかった。肉眼ではレグルスが見えないほど透明度の悪い空だったが、シーイングは良くて500倍でシャープな土星が見えた。やはりこの鏡はとてもいい。内臓バッテリーも便利だ。
見え方に満足したので、1階に下りて遅い夕食を食べ、ノートパソコンを持って再び屋上に上がったらなんと曇っている。がっかりしてしばらく座って雲を見ていたら、だんだん雲が切れてきた。30分後にはまた快晴。急いで撮影準備。
撮影を始めるとまた雲が来た。とりあえず動画を2本撮ったところでまた曇り。雲の間からの撮影なので写りは良くなく、拡大率も低いが仕方がない。そこであきらめて望遠鏡の分解を始める。
すっかり分解し終わったところでまた晴れた。しかし再び組み立てる気力は残ってなかった。気力を振り絞ってNGT-18を部屋の中に片付ける。片付けしながら画像処理。写りは期待したほどではなかったにせよ、納得できるレベルだ。
翌朝、体が思うように動かないのに驚いた。NGT-18を動かすのにかなり無理してしまったようだ。腰だけではなく、背中、肩、腕も痛い。とりあえずシップ薬を貼って出勤する。
痛みが抜けるのに2日かかった。はたしてこの体力で、この望遠鏡を観望会に持っていけるのだろうか。何か対策を考えなくては。
by anettait | 2008-04-09 22:59 | NGT-18関係 | Comments(4)
NGT-18の主鏡はGalaxyOptics製です。販売元の国際光器によると鏡面精度がかなりいいとのことでしたが、中古でもかなりの値段なので、購入する前は天文ガイドの記事を調べたりして悩みました。でも当時は重さなんて考えなかったですね。
鏡の精度は確かに宣伝のとおりだと思います。ただしそう思ったのは買って半年以上たった後のことで、それまでは重いだけで精度の悪い鏡を買ってしまったかと思っていました。光軸や温度順応に問題があったようです。大口径も短焦点も初めてでしたので。
私も光学系がきちんと作られていれば、短焦点でもちゃんと見えると思います。ただし短焦点になればなるほど、その能力を引き出すのが難しくなるのを実感しています。
ファーストライトでは初めて見る45cmの集光力に圧倒されましたが、冷静にスターテストを行うと焦点外像の鮮やかさに比べ内像は中間輪が見えない典型的なターンダウン鏡でした。 主鏡を製作したTorusとの間で2回程のメイルでのやり取りがあって、Torusは主鏡の交換に応じてくれました。 時間は少々掛かりましたが交換された主鏡は焦点内外像に殆ど差がない出来のもので、実際に観望した土星などのイメージでもそれが確認出来ました。
現在は完全に組み立てたままガレージに置いており、観望の際は移動用車輪を取り付けそのまま15m程の距離を観望場所まで運搬します。 毎回、レーザコリメーターで光軸を確認しますが、何時も修正量は僅かですぐ観望に入れます。 ドブソニアンで眼視専用なので写真撮影でそのイメージを示す事は出来ませんが、私としては十分満足しています。