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中古のケンコーSE200N

 先日ネットの望遠鏡ショップを見ていると、なんと中古のSE200が新品の半額で出ている。新品でもけっこう安い望遠鏡だが(中国製なので)、中古なので新品よりさらに安い。

 同じ物を持っている人がいて以前木星を見せてもらったことがあったが、値段の割にはよく見えた記憶がある。今回の中古は程度が「B」なので、それがちょっと気にはなる。しかも現行品は「SE200N」だが、今回のは「SE200」と表示されていて、Nが付くのと付かないのではどう違うのかがわからなかった。とりあえず注文して、実物を見てみようと思った。

 数日後、届いてみてその大きさにびっくり。印象としては自作25cm鏡筒とあまり変わらない。重さもけっこうある。試しに屋上でポルタ経緯台に載せたら、鏡筒の重みでフォークの腕がたわむし、微動部分に隙間ができてあぶない。でも一応月と土星を見ることが出来た。予想どおりよく見える。

 鏡筒にはしっかり「SE200N」のシールが貼られていたので、「N」がないのは単なる誤植のようだ。でも程度Bなのは、塗りなおされてはいるが鏡筒に大きな塗装のはがれがあるせいだとわかる。しかし使うのは夜だし、自作の素材なのでそんなことは気にしない。

 この鏡筒は、実は双眼望遠鏡の素材として手に入れたのだった。以前から双眼望遠鏡を作ろうと考えてはいたのだが、屈折式では1本あたりの値段が高いのでちょっと無理がある。市販のものは高すぎて論外だ。反射式ならば集光力のある口径20cmでも安いし、現実的な気がした。

 ところが赤道儀に載せてじっくり使ってみると、とんでもない弱点が判明した。200倍程度でピントを合わせようとすると、視野の中の土星が上下する。ネット上の書き込みでも同様のものがあったし、ビクセンのポルタとセットの13cm反射でも同じ症状があった。どちらも同じような構造で、原因は同じ「接眼部の作りの悪さ」だと思う。製造元が同じかどうかはわからないけど。
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 天頂プリズム使用でも、工夫すれば改造なしにピントが合うことも確認したのに、実に惜しい。ピント合わせで視野がずれると、左右の鏡筒でピッタリ同じ視野にするのは至難の技だ。これは困った。300倍を超えてもけっこうきれいに土星が見えるのに。まったく残念。

 この鏡筒をどうするか、ちょっと考えてみた。
1、接眼部をちゃんとしたものに取り替えて、もう1本中古で見つけて双眼望遠鏡にする。最初の予定どおりに。
2、架台を作って観望会用ドブソニアンにする。子どもの目の高さにぴったりでおすすめ。これはけっこういけそう。
3、主鏡がF5なので、星雲用写真鏡筒に改造する。最近写真撮りに行かないので、使わなさそう・・・。
4、とっとと売る。でも程度が良くないので、いい値段はつかないだろうな・・・。それももったいない。
5、しばらく寝かし、活躍の場を待つ。いったいいつになることやら・・・。

 希望としては1番か2番だ。買ったばかりなので売るのはもったいない。部品を使って旅行用折り畳みドブソニアンを作るという手もあるが、それは25cmか30cmでやるつもりなので(材料を集めてすでに3,4年になるが・・・)20cmでは今はパス。

 単体で使うにしても、この接眼部では使いにくい。そのうち何かと取り替えてみたい。とりあえずドブソニアンに仕立ててみようと思っている。そしていつかは双眼望遠鏡を。

by anettait | 2008-03-23 23:05 | 天体望遠鏡 | Comments(7)  

Commented by akaru-astronomy2 at 2008-03-25 18:20
突然ですがはじめまして。akaru-astronomy2といいます。
200mm鏡筒は僕は持っていませんが、観望会やショップで実際に見てみると、殆どのものが接眼部は弱いですね。テレビューのアイピースなんかつけちゃうとまともにドローチューブが動かないのもありましたよ。
接眼部の補強については天文ガイド2007年6月号で少し触れられていたと思います。
 ところで、200mmの鏡筒ってポルタ経緯台に載るんですか? (anettaitさんもポルタ経緯台の改造をしたんですか)
Commented by anettait at 2008-03-26 19:55
akaru-astronomy2さん、はじめまして。
SE200N鏡筒は、普通のポルタ経緯台なら物理的には載せられます。ただしそれは「取り付けが出来る」という程度のもので、実際には使えません。
 上にも書いたのですが、載せたと同時に上下微動部分が重さに耐えられなくて隙間ができます。フォークの腕もたわみます。また、鏡筒が太いので、ある角度から上には三脚に当たってしまい、天頂を見ることは出来ません。南中前の土星がぎりぎり見えました。

 つまり、載せれば載るけど、上下微動部がいつ壊れるかわからない状態になるのです。これで実際に使うのは無理でしょうね。バランスも悪いし風にもとても弱そうだし。ちなみにうちのポルタ経緯台は無改造です。

 天文ガイドの情報ありがとうございます。たぶん買ってあると思うので、今度探してみます。
Commented by akaru-astronomy2 at 2008-03-26 21:13
なるほど・・・。「上下微動部がいつ壊れるか分からない」って、使えないどころか結構危険ですね・・・。
Commented by doseinowa50 at 2008-06-25 21:10 x
はじめまして。doseiniwa50と申します。私は、昨年東京のS社から27800円で新品のSE200Nを購入しました。接岸部はラックアンドピニオンではなく、クレイフォード型でした。LV4mmに2倍のバローを使用しても難なく土星をクリアーに見ることができました。確かに、タカハシ20センチ反射やヨシカワ20センチEDに比べるとコントラストは多少落ちますが、問題のない範囲ではないかと思っています。
Commented by anettait at 2008-06-26 00:27
doseiniwa50さんはじめまして。そうですか、今の接眼部はクレイフォードになったのですか。そうなるとドロチューブの遊びは少なくなったのでしょうか。
 この鏡筒は惑星にも向いているようですね。私が持っているのはシーイングが本当にいい状態では使ったことがないので、本当の実力はまだ確認していませんが、確かに問題のない範囲だとは思います。
Commented by doseinowa50 at 2008-06-26 20:35 x
こんばんは、doseinowa50です。私有の2インチアイピースはAxiom19mmとLV50mmくらいしかありませんので、よく分かりませんが、クレイフォードの遊びはほとんど無いと思いますストッパーを締めると、キュルキュル音はします。アメリカンサイズでは重たい方のXL7mm、パンオプティック15mmなどでも問題なく動きます。
それから、比較した天文台の望遠鏡はいずれも、ヨシカワの20センチ反射と20センチED屈折でした。20センチ反射のタカハシは間違いです。20センチ反射はNJPに載っているものでついタカハシと書いてしまいました。ヨシカワ20センチEDは同社の50センチカセに同架されていて、シーイングの良いときはツァイス製4mmORが使えます。
Commented by anettait at 2008-06-27 23:03
私のまわりにヨシカワ製の鏡筒を持っている人がいなくて、実物を見たことがないので想像するしかありませんが、4mmアイピースが使える20cm屈折はすごいですね。一度見てみたいです。50cmカセも。

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