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15cmニュートン反射鏡筒を作る(6) 斜鏡周辺の手直し 

 斜鏡を大きくしたら、接眼筒と斜鏡の位置にずれが出てしまったので、それは修正しなくてはいけなかった。しかしこの場合、接眼筒の位置を変えると鏡筒に大きな穴をまた開けなくてはならない。しかも元の穴も開いたまま。これではみっともない。
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 ということで、斜鏡を支えているスパイダー(昔は斜鏡支持金具と呼んだ)の位置を変更することにした。その方が工作も簡単だと思ったし。ついでに紙でできた斜鏡ホルダーも墨汁で黒く塗ることにする。

 実際にやってみると、ちょっと時間はかかったけど、今日は休みだったし、ゆっくり工作ができた。悩んだのが変更後の取り付け位置。15mm動かすか、20mmにするか。結局20mmにした。しかしそれは失敗だった。
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 よく考えたら、10mmでもよかった。でもそれでは古い穴と新しい穴が近すぎて、具合がよくなさそうだ。でも20mmにした結果、常用する谷光学のオルソアイピースでピントが合わなくなってしまった。ミードのプローゼルなら大丈夫だが、6.3mmまでしか持ってないし、ボーグの接眼ヘリコイドはアダプターのせいか、構造上バーローレンズの先端がひっかかってしまい、やはりピントが出ない。

 仕方がないのでもう1度穴をあけなおすことにして、鏡筒を屋上から降ろした。しかし接眼ヘリコイドの取り付けが悪く、斜めに動きやすいことも気になったので、接眼部を短いものに取り替えることにした。

 結局最初に考えていた、パイプを壁に取り付けるための金具を使い、昔なつかしいアイピース抜き差し式接眼部を作った。もちろん径が合わないので、隙間をラップの芯(紙筒)と100円ショップで買ったプラ板の切れ端で埋める。この方式は自作の小口径屈折では普通に使うが、反射鏡筒に使ったのはなんと35年ぶり。中学生の頃に作ったスリービーチ鏡の10cm反射以来だと思う。
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 この改良のおかげで、接眼部の材料費は200円程度で済んだ。ボーグの接眼ヘリコイドはこのために買ったのではなく、どうせまた何かに使うから問題ない。

 ここまでくると、鏡筒の完成はもう目の前だ。あとは中を黒く塗るか、植毛紙を貼って内部反射を無くす。植毛紙はけっこう高いので、これはまたコストアップにつながる。できれば100円ショップの墨汁にしたいところ。あとは外装をどうするのか。色を塗るか、壁紙を貼るか、またはそのままか。できれば鏡筒バンドも欲しい。プレートを鏡筒に直付けでは、その部分からガタが出ているような気がする。でもかなりのコストアップになってしまう。中国製鏡筒(SE150N)がなぜあそこまで安いのか。自作をすればするほど、その安さが理解できなくなる。

by anettait | 2007-10-09 22:18 | 自作望遠鏡 | Comments(0)  

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