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土星食は曇り

 今日の午後4時47分に、土星が月に隠されるという現象があった。いや、あったはず。例によって今回も曇りだった。
土星食は曇り_a0095470_2165875.jpg

 昼間は雲が切れて、梅雨にもかかわらず青空が見えていた。そこで仕事から早く帰ってきて、ドームで撮影準備に取り掛かったのが30分前。
 これまでの経験から、この時間から準備を始めるのは危ない。間に合わないことが多い。火星食の時も準備が遅く、昼間で雲が多いこともあり火星が探せなかったという失敗をしている。

 今回もほぼ同じ、昼間、雲が多い、時間ぎりぎり。しかしドームを開けると雲が切れて、月がはっきり見えた。双眼鏡で見てみるが土星は見えない。

 急いで望遠鏡を雲に向けるが、月が子午線近くで、望遠鏡の東西を入れ替えている間に月は雲に覆われ見失う。

 その後、月が雲から顔を出すことはなかった。そのままドン曇り、むなしく現象開始の時刻を過ぎた。そして上の画像のような天気に。しまいには雷が鳴り出し、雨が降った。

 月刊星ナビには「土星食が見えなくても夕方の月と土星の超接近を見よう!」と明るく書いてあるが、まったく見えない。やはりこの時期には無理だったか。

 夜はテレビで「学校へ行こうMAX」で中学校の天文部員たちが国内最大のなゆた望遠鏡(口径2m)で星を見に行くという企画をやっていた。面白かった。

 木星と土星のビデオ映像はなかなかすごかった。口径2mだと普通に考えれば惑星像は「とてつもなく明るいけど気流の影響でぐちゃぐちゃ」になるような気がする。実際岡山にある国立天文台の188cmで見た時がそうだった(観望会参加者が多くて条件は最悪だったけど)。

 しかし番組で出ていた像はとてもクリアで安定していた。もちろん細かい模様もよく見えていた。それに驚いた。1度実際になゆた望遠鏡で木星、土星を見てみたい。

 テレビを見たおかげで土星食なんかどうでもよくなった。また次見ればいいし。

by anettait | 2007-06-19 21:30 | 惑星 | Comments(0)  

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