ハイビジョンビデオカメラ1号

 今日も雨。どうやら梅雨前線が本気になったようだ。天気が悪いまま木星の衝が過ぎてしまった。というわけで今回もカメラネタ。

 1年ちょっと前にハイビジョンデジタルビデオカメラを買った。ソニーのHC-1という機種で、新機種が出た数日後に格安で買った。
 デジタルもののカメラの場合、新製品の天体撮影に対する適性がわからないうちに新製品に手を出すのは無謀というもの。評判のいい旧製品の方がよかった、なんてことは時々ある。

 しかしHC-1が評判がいいわけではなかった。HC-3と写りは大差ないだろうという安易な考えしか持ってなかった。実際にそれほど差はなかったようだが、買う前にも後にもHC-1についての惑星撮影のデータはあまりなかった。
 
 今から考えると、惑星がきちんと撮影できないからデータがなかったんだと思う。星観の会の先輩は、「感度が低く、色が変で使えない。」と語っていたが、私はそれは望遠鏡の口径で克服できると考えて買ってしまった。
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 結論からいえば、買ったのは失敗だった。新製品HC-3は露出調整等が面倒らしいので(未確認、うわさのみ)HC-1の方が使いやすいとは思うのだが、色がなんだか黄色い。口径35cmの望遠鏡を使っても、月面を強拡大すると黄色のノイズが乗る。木星は黄色っぽくて色彩が乏しい。土星はとても黄色。変だ。

 もちろん普通の撮影には十分すぎるほどの画質だった。当然のことだが今までのビデオカメラとは比較にならない画質だった、人物を撮るだけなら。天体を撮影するなんてきっとメーカーは考えてないはずだ。

 とにかく買ってしまったので月、木星、土星を撮影する。ちょうど木星の小赤斑(中赤斑ともいう)が大赤斑と並びかけるタイミングだったので、けっこう撮影した。
 ある日ふと「これまでの主力機VX-1000と比較してみよう」と考え、乾燥庫の中で寝ていたVX-1000を取り出して35cmシュミカセで木星を撮影。モニター(ただの10インチカラーテレビ)の像を見て驚いた。VX-1000の絵の方が数段自然で美しい。なんだかすごく損をしてしまったような気がした。

 HC-1はどう調整しても、VX-1000を超えるどころか並ぶことさえできなかった。結局HC-1は家族を撮るためのビデオカメラになった。その後、キャノンから出たハイビジョンカメラがいいらしいという情報もあったが、シャッタースピードが調整できないので見送った。実際に撮影した人から「HC-1よりはだいぶいい」という情報も寄せられたが、なんといってもパソコンがハイビジョンビデオを編集できるパワーがないので、今のところ見送っている。

 カメラが先かパソコンが先か。今の悩みはそれだ。現在出ているハイビジョンビデオカメラはどれも(プロ用は除く)もうひとつといった感じだ。良さそうなものはけっこう高いし。
 望遠鏡が60cmクラスならこのビデオカメラでも余裕で土星を撮影できるとは思うのだが、それは現実的ではない。なんといってもカメラと望遠鏡では値段が20倍はちがう。
 
 すでに時代はハイビジョンになっているのはわかっている。月面や惑星像はハイビジョンで残しておかなくてはならない。そう思ったのだが、現状ではハイビジョンビデオカメラ2号の導入はまだ遠いような気がする。

 今回の教訓「評判のよくわからないデジものカメラはあわてて買うべからず」いや、こんなこと誰だって知ってるはず。それでも買いたくなるのがマニアの悲しい習性というもの。たぶんまたやってしまうかも。
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by anettait | 2007-06-09 00:00 | カメラ関係 | Comments(0)  

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