接眼部が壊れたままではドブソニアンが使えないので、とりあえず交換することにした。
部品さえ見つかれば接眼部の修理は難しくないとは思うが、部品を見つけるのに時間がかかると思うので。
上の画像が壊れた接眼部。薄い黄色のゴムのような筒は、ピント合わせのつまみの動きをドロチューブに伝えるためのもの。それが割れてしまい、ドロチューブは自重で落ちてしまって動かせない。
これは2年くらい前に中古で入手した。樹脂製なので古くなるとこういうこともあるはずだが、旅行中に壊れなくて良かった。軽くていい接眼部なので、修理してまた使いたい。
手元に使えそうな接眼部はいくつかあるが、比較的軽量なラックピニオン接眼部を使うことにした。
上の画像の左側がラックピニオン接眼部。右側が壊れたクレイフォード接眼部。重量はラックピニオン接眼部の方が200グラムほど重いが、まあ許容範囲。
ついでに斜鏡も大きい方(短径88mm)に交換したので、トップリング全体の手直しになってしまい、思ったより時間がかかった。
それでもどうにか交換が出来て、光軸の調整もある程度できた。そして金星を撮影してみた。
光軸は完全ではないけど、まあまあの写りだ。東方最大離角が2日前だったので、金星を撮らなくてはと思っていたところだ。2倍バーローを使った直焦点撮影で、マイクロフォーサーズのカメラでそこそこの大きさに移せた。
上は撮影後の様子。いい感じにバランスも取れている。2㎏のバランスウェイトを付けているので。
ところでこの接眼部、ちょっと問題があった。アメリカンサイズのアダプターが入りにくいのだ。いつも使っていたものは入らなくて、別のものがやっと入った。2インチ延長筒も、いつも使っているものは入らない。2インチアイピースは、入りにくいけど入る。
もしかしたらこの接眼部を使わなくなったのは、そこが原因じゃなかったかという気がする。他のクレイフォード接眼部は重量がもっと重いので、それに交換するのは気が進まない。壊れた接眼部を早めに修理した方がいいような気がする。