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ライブ配信のためシュミカセに載せ替えた

今夜23時くらいから、木星の衛星ガニメデがエウロパを隠す掩蔽現象がある。
台風12号が近いが天気予報は悪くないので、ライブ配信をすることにした。
前回と同じく亜熱帯天文台Ⅱのチャンネルで。視聴は以下のリンクから。

木星の衛星ガニメデによるエウロパの皆既食と部分掩蔽を眺めるライブ配信 - YouTube


ところでライブ配信するには、ニュートン反射ではいろいろ具合が悪い。理由は大きく分けて下の三つ。

① まず風にとても弱くすぐぶれる。強拡大の揺れる画面を見続けるのは、誰にとっても苦痛だ。
② ソニーのミラーレスでは4Kで撮ると、木星が縦になってしまう。前回の配信は同時にカメラで撮影したら、木星と衛星が縦に写ってしまった。
③ 拡大光学系のせいで接眼部がたわんで色収差が出る。拡大光学系が長いので、この修正が困難。

最も困るのは②だが、いろいろやってもダメ。接眼部の角度の問題?ハイビジョンなら大丈夫みたいなんだが。
①はシュミカセが圧倒的に有利。③も修正可能かもしれない。
というわけで、シュミカセなら解決できるかもとシュミカセに載せ替えた。
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まず40㎝ニュートン鏡筒の載ったのが元の状態。
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40㎝鏡筒を降ろすのはひとりでも問題なくできる。まず主鏡を外し、それから鏡筒を外す。もちろん鏡筒や赤道儀が急に回らないよう、あちこちヒモで固定したりして安全に作業はおこなう。
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35㎝シュミカセを肩の高さに持ち上げるのは10年前なら簡単だったが、今は無理をせず台に載せて、その状態から赤道儀に取り付ける。30㎝シュミカセはもっと軽いが、こちらも同様に台に載せて取り付ける。無理はしない。

作業は3時間弱で完了。その後、望遠鏡の性能確認で木星を撮影してみる。
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台風のせいで細かい振動のような揺れがあって、細かい部分は写らない。この時間の2000m上空の風は下の画像のとおり。台風の影響は地上よりも2000mくらいに出るのかな?これまで調べてなかった。
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まあシーイングが悪くても衛星の食は晴れれば見えるはずだし。あとは天気だけだな。

衛星の食は今夜23時くらいから。晴れてくれればいいのだが。


by anettait | 2021-08-22 12:07 | 天体望遠鏡 | Comments(0)  

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