今夜23時くらいから、木星の衛星ガニメデがエウロパを隠す掩蔽現象がある。
台風12号が近いが天気予報は悪くないので、ライブ配信をすることにした。
前回と同じく亜熱帯天文台Ⅱのチャンネルで。視聴は以下のリンクから。
ところでライブ配信するには、ニュートン反射ではいろいろ具合が悪い。理由は大きく分けて下の三つ。
① まず風にとても弱くすぐぶれる。強拡大の揺れる画面を見続けるのは、誰にとっても苦痛だ。
② ソニーのミラーレスでは4Kで撮ると、木星が縦になってしまう。前回の配信は同時にカメラで撮影したら、木星と衛星が縦に写ってしまった。
③ 拡大光学系のせいで接眼部がたわんで色収差が出る。拡大光学系が長いので、この修正が困難。
最も困るのは②だが、いろいろやってもダメ。接眼部の角度の問題?ハイビジョンなら大丈夫みたいなんだが。
①はシュミカセが圧倒的に有利。③も修正可能かもしれない。
というわけで、シュミカセなら解決できるかもとシュミカセに載せ替えた。
まず40㎝ニュートン鏡筒の載ったのが元の状態。
40㎝鏡筒を降ろすのはひとりでも問題なくできる。まず主鏡を外し、それから鏡筒を外す。もちろん鏡筒や赤道儀が急に回らないよう、あちこちヒモで固定したりして安全に作業はおこなう。
35㎝シュミカセを肩の高さに持ち上げるのは10年前なら簡単だったが、今は無理をせず台に載せて、その状態から赤道儀に取り付ける。30㎝シュミカセはもっと軽いが、こちらも同様に台に載せて取り付ける。無理はしない。
作業は3時間弱で完了。その後、望遠鏡の性能確認で木星を撮影してみる。
台風のせいで細かい振動のような揺れがあって、細かい部分は写らない。この時間の2000m上空の風は下の画像のとおり。台風の影響は地上よりも2000mくらいに出るのかな?これまで調べてなかった。
まあシーイングが悪くても衛星の食は晴れれば見えるはずだし。あとは天気だけだな。
衛星の食は今夜23時くらいから。晴れてくれればいいのだが。