今日も天気が悪い。今年に入ってもう9日だが、晴れ間があったのは1月2日だけ。あとは曇りか雨。
だから今回もデジカメネタで。なお晴れないので、太陽画像は12月前半に撮影したものを使用している。光学系については何倍バーローだったのか忘れたので、(2,3,5倍のどれか)それは書いてない。
今回は初のフルサイズデジカメ、ソニーα7sだ。7年くらい前に発表された時はものすごい超高感度性能で話題になった。私も発売直後に購入した。普通に流星動画が撮れる。やはり流星は静止画よりは動画だ。
確かに当時はすごかったが、去年10月に3代目が出ている。新型は動画に特化した仕様のようで、約40万円という値段にもかかわらず、けっこう売れているようだ。でも初代は、現在の一般のデジカメと比べても高感度の動画性能はなかなかいいと個人的には思う。初代で4Kを撮るには、ニンジャだったかショウグンみたいな名前の高価な外部録画装置が必要だけど。2代目からは4Kが撮影可能で手振れ補正も付いたけどそれ以外の仕様や画質は初代と同じだったと記憶している。
初代は20万円台前半で買えたけど2代目は30万円台後半、3代目は40万円ちょうどくらい。今から天文動画用として買うなら、性能優先なら3代目。でも超高感度天体ビデオを撮ってみたいだけなら初代の中古を探す手もある。初代から3代目まで感度設定はISO40万まであるけど、流星動画などでISO10万以上に設定すると初代2代目とも画面左側に赤っぽい熱ノイズが出てフルサイズでは使い物にならない。3代目はそのノイズが出ないし、動画の画質も上がっているようだ。でも40万円。
ちょっと話がそれたが、このカメラは1200万画素しかない。1画素の面積を大きくとることで感度を上げるという考えのようだ。ソニーの最高画質のα7RⅣは同じフルサイズで6000万画素。うちにも1台かるけどあれの超高感度はノイズが多くて使えないどころか、高感度ではファインダーでのピント合わせではチラチラしたノイズが邪魔になって撮る気が失せる。画素数が多ければいいというものでもないの見本だ。
今回撮影してみて、太陽は1200万画素でもいいかなと思った。先日まで太陽撮影の主力だったパワーショットS120も1210万画素だ。画面上で大きく撮ればいい。実際に撮影してみたのが下の画像。jpegの撮って出し。
いや赤のニジミがひどい。もう少し露出を抑えるべきだったかなと思うが、RAW画像をステライメージ9で開き、5コマコンポジットしてRGB分解したらけっこう良かった。
特徴的なのは、これまで試したキャノン(EOS-Mシリーズ)やフジ(XM-1)、ソニーのNEX-5RはBが暗めだったがこの機種はBがしっかり写っている。同じソニーなのにNEXとはだいぶ違う。
RGB画像をそれぞれステライメージで調整したのが下の画像。なかなかいい。
そしてRGB合成して完成。割といい感じだ。
ケーブルレリーズで連射もできるし、画面いっぱいに拡大したら太陽撮影用としてけっこういけるんじゃないか。撮像素子にゴミが付きやすいのはミラーレスの欠点だが、そこは気をつけるとして。
超高感度用としては最新機種であるα7sⅢには見劣りするが、流星動画用としてはα7Ⅲよりもいいし、α7RⅣとは次元が違う。それに加えて太陽もokなので、まだまだ活躍してくれそうである。
この機種の大きな欠点、バッテリーが弱いのは仕方がないが、太陽撮影は長時間やるものではないし、そこは問題にならないと思う。フルサイズデジカメだが1200万画素しかないので、画像ファイルもそれほど大きくないので画像処理も保存も楽。撮影時のピント拡大も十分。撮影時の液晶画面もそこそこ明るくできる。もっと早く太陽撮影に使ってみればよかった。