人気ブログランキング |

Hubble Optics の30cm主鏡が来た

惑星撮影の現在の主力機は HubbleOptics の50cmドブソニアンなのは何度か書いた。主鏡の出来はすばらしく、F3.7の短焦点でありながら惑星が非常によく見える。サンドイッチミラーは非常に軽量で温度順応が早く、組み立てて調整している間に問題ないまでに冷えている。

この性能を旅行用ドブソニアンで使いたいが、同社の30cmトラベルドブソニアン(口径30cmドブが細かく分解できて専用スーツケースに一式が収まる)は国内代理店では30万円を超えるので、買う気にならない。そうなると自作しかない。
Hubble Optics の30cm主鏡が来た_a0095470_17320660.jpg
ということで、ちょうど主鏡のセールをしていたので30cmを1枚買ってみた。いちばん安い青版の30cmF4.5主鏡。サンドイッチミラーではないが、今回は重量と値段を優先した。
値段はセールで500ドルだが、輸送費や税金などで合計6万円台後半。支払はペイパルなのでその手数料も入っているはずだ。笠井トレーディングの30cmと比較すると少し安いが、あちらは自作用の主鏡セルやいろいろ充実しているので、自作に使うのは楽。こちらは笠井のより直径が5mm以上大きいので主鏡セルは別で探す必要があるが、主鏡そのものは軽い。

で、せっかく届いたので何か見たい。それで、とりあえずSkywatcherDOBGOTO12の主鏡をこれに換装してみることにした。
Hubble Optics の30cm主鏡が来た_a0095470_17321263.jpg
Skywatcherの主鏡が笠井のより大きいことはわかっているので、HubbleOpticsのもたぶん入るはず、根拠はないけど。そう思ったが微妙なところで入らない。本当に微妙なのでいろいろ見てみたら、なんと主鏡セルの中に植毛紙みたいなスペーサーが3枚張り付けてあって、それを外したらぴったり入った。元に戻す時は忘れずにスペーサーを貼らねば。今回入らなったらヤスリでちょっと削るつもりだったけど、その手間が省けてよかった。
Hubble Optics の30cm主鏡が来た_a0095470_17335077.jpg
今回届いてみていちばん驚いたのはその軽さ。今回Skywatcherと比較したが、主鏡の厚みは約半分、重さもたぶん半分くらい。Skywatcherは口径30cmで厚みが40㎜近くある。主鏡セルもがっちりしてて重い。このメーカー、軽くする気がないんじゃないかと思うくらい鏡筒も重いし架台も重い。まあいいけど。
その厚い主鏡用のセルに薄い主鏡を入れると、主鏡押さえと主鏡の間が5mmほど隙間ができたが、鏡筒を水平にすることはないのでそのままにした。

さて主鏡を換装したら、木星を見てみた。換装前に見た感じではシーイングは並、雲も多く条件は良くない。しかし換装したHubbleOpticsの主鏡では、ナグラーズーム3mmで木星が良く見えた。いや、先入観も期待もあったせいかもしれないが、Skywatcherには負けていないことはわかった。せっかくなので撮影もしてみた。
Hubble Optics の30cm主鏡が来た_a0095470_17321608.jpg
わりといい感じだけどもう一息。ガニメデの模様も出ているが、これは撮影枚数が多いことと画像処理のおかげだろう。今回はパソコンの調子が良かった。シーイングがいい時にまた撮ってみたい。
Hubble Optics の30cm主鏡が来た_a0095470_17322091.jpg
ところでSkywatcherのドブソニアンは鏡筒が伸縮式なので、今回のように焦点距離が違う主鏡を使う場合にとても便利だ。元はF5で換装後はF4.5、その差は15cmだが、ピントが合うまで鏡筒を縮めればいいだけ。もちろんその後光軸も合わせるが、これならいろいろ遊べるんじゃないかと思った。
主鏡が軽いことによる鏡筒の前後バランスの狂いは、鏡筒の伸縮が吸収してくれた。鏡筒が鉄なので、合わない場合は磁石でバランスを調整することもできる。これは楽しい。

さて本来の目的である旅行用ドブソニアンだが、どうせあと1年は海外に行けないので、じっくり作るつもりだ。いやいつものようにぎりぎりになると困るから、今年中に何とかした方がいいかな。

by anettait | 2020-08-01 18:15 | 自作望遠鏡 | Comments(0)  

<< 月と土星の接近だけど木星を撮る 少し長いプロミネンスが出ている >>