沖縄星観の会(ディープな天文マニアの集まり)の例会が終わって外に出てみると、よく晴れている。始まる前には雲が多かったので、今夜は撮影は無理と思っていた。急いで帰宅して50cmドブソニアン「ネビュライト50」を組み立てた。
下の画像にあるドブソニアンの下に置いてある白いものはポンセットマウントで、星観の会の先輩の自作品。これがないとドブソニアンでの惑星撮影は無理だ。
右側の光っているのは撮影用のパソコンで現在の主力機。msi製のいわゆるゲーミングパソコンで、ハイスペックな上にキーボードが光るので、暗い場所で使うのに便利。モニターも非常にきれいだが4kモニターなので字が小さくて老眼にはつらい。この1点だけ失敗したと思っている。
ところが組み立てている間に雲が広がってきた。撮影準備が整った頃には全天薄雲に覆われて、肉眼では木星も見えないほどに。でもせっかく組み立てたのでしばし待機。
すると30分くらいで雲に薄い部分が出てきたので撮影開始。下の画像にあるように、月の左上に木星が写っているが薄雲がひどくて土星はろくに見えなかった。
最初はピントも合わせられないほどモニターで見えにくかった木星も、雲はさらに薄くなってどうにか撮影できた。しかし不思議なことに雲が取れるとシーイングが悪くなる。この日写りとノイズのバランスが一番良かったのは、雲が取れる直前のカットだった。
その後再び雲が厚くなってきたので撮影終了。そこそこ撮れたので良しとしよう。雲が厚い時間帯のカットにはもう少し細かい部分が写っているのもあるが、感度を上げすぎてノイズがひどい。なかなか難しいものだ。