人気ブログランキング | 話題のタグを見る

双眼鏡で内合直前の金星を撮ってみる

金星はいつの間にか内合直前となり、日没時の高度が低くなりすぎてうちのドームからは撮影できない。西側に建物があったり観測室の構造上の欠陥だったり。
双眼鏡で内合直前の金星を撮ってみる_a0095470_00523648.jpg
仕方がないので、とりあえず双眼鏡で金星の欠けた姿がわかるか見てみようと、25×100㎜双眼鏡で試してみた。日没直前に、三日月より細い金星をやっと探すことができた。
双眼鏡で内合直前の金星を撮ってみる_a0095470_00525311.jpg
上の画像の中央に写っているのだが、非常にわかりにくい。日没直前なので建物に隠れた太陽がまだ雲を照らしているせいだ。この画像は双眼鏡のアイピースにデジカメを押し当てて何コマも撮影してみた中でいちばんまともなやつ。せっかくなので画像処理で目立たせてみる。
双眼鏡で内合直前の金星を撮ってみる_a0095470_00524539.jpg
いくらかわかりやすくなった。でもまだまだ。中心部を切り出してみる。
双眼鏡で内合直前の金星を撮ってみる_a0095470_00524997.jpg
これならわかると思うが、金星が揺らめいているせいか、手振れのせいか、実物より太くなってしまった。いやピント不良かも。双眼鏡は三脚固定だが、デジカメは手持ちコリメートなのでピント合わせが難しい。

とりあえず20倍くらいあれば細い金星は見えることがわかった。梅雨なのに夕方晴れてくれてラッキーだった。できれば10倍や7倍でも形がわかるか試してみたいところだが、天気が厳しそう。梅雨だし。
双眼鏡で内合直前の金星を撮ってみる_a0095470_00524067.jpg
この後水星も見た。金星と同じ拡大率だが、やはり水星は小さい。
双眼鏡で内合直前の金星を撮ってみる_a0095470_00525721.jpg
ついでに月も。これも同じ拡大率。月の画像を見ると、この組み合わせではシャープな画像が期待できないのがわかる。
双眼鏡で内合直前の金星を撮ってみる_a0095470_00523260.jpg
せっかくなので十分暗くなった後にまともな13cm反射望遠鏡で撮影した月の微妙な画像も載せる。撮影中にデジカメはバッテリー切れ、架台のAZ-GTiも電池が少ないのか動きが悪かった。

明日からまた雨。民放では来週には梅雨明けと言っているがNHKでは梅雨の中休みと言っていた。さてどっちが当たるか。どちらにしても来週は晴れるらしい。



by anettait | 2020-05-30 01:04 | 惑星 | Comments(0)  

<< 梅雨の晴れ間に火木土を撮る 梅雨の晴れ間の静かな太陽 >>