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AZ-GTiで遊ぶ(6) 観望会では使いにくいという話

週末に観望会があったので、AZ-GTiを使ってみた。鏡筒はSE120で、金星を見せた。
他の機材は20cmGOTODOB、20cmシュミカセ+iOptron自動導入経緯台、画像には写ってないが15cmF5屈折+EM100赤道儀で全部で4台。今回はスタッフが少ないので、できるだけ人が付かないでも見せられる機材を主体にした。
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しかしちょっと失敗だった。まずAZ-GTiにSE120はこの場合、重量オーバーだった。
誰かが動かしたのか、終わってみたら三脚台座に取り付けるためのねじが緩んでいて、勝手に回る状態だった。誰かがそばについていないと望遠鏡を手で動かしてしまうのはよくある話で、ちょっとうかつだった。

また、iOptronの自動導入機は前の型なので、上下のストッパーが緩く、子供が鏡筒の接眼部を強く押すと動いてしまう欠点がある。これも放置できない機材だ。割とちゃんと追尾するので観望会では便利なんだが。

今週は金星、木星、土星、火星に加えて月まで見えるので、欲張ってあれこれ見せようと望遠鏡を4台準備したのだが、扱える人間がいないと望遠鏡が目標からずれても修正できず、結局見えないということになってしまう。

そういう意味ではAZ-GTiはスマホという非常にプライベートなものがコントローラーになるため、望遠鏡のそばに置いて勝手に修正してということがやりにくい。私の場合はタブレットなのでそばに置いてあったのだが、スタッフの誰もそれを理解してなく、ずれを修正できなかった。

結論として、AZ-GTiは持ち主がつきっきりの状態でないと観望会では使えない架台ということになる。他の人にまかせられる機材ではない。また、口径12cm以上は重くて不安定になり、持ち主が見る場合はいいが、観望会では実用的ではない。さらにスマホを持っていない人にとっては(今回の私がそう)スマホの値段も本体価格に上乗せになることも忘れてはならない。しかも私のスマホではAZ-GTiを認識できなかった…。昨日も無理だったので、きっと無理みたいだ…。

観望会ではビクセンGP赤道儀(またはポルタ経緯台)+10cm~12cmの短焦点屈折が誰でも扱えていい、という数年前に出した結論に戻ってしまう。もちろん1台にひとり望遠鏡を操作する人が付くのが条件になるが。


by anettait | 2018-09-17 14:45 | 自動導入機 | Comments(0)  

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