火星 vs 花火 な観望会
自治会主催ということもあり、観望会だけど夏祭り的な意味合いも大きいように見える。自治会内外からの親子の参加が多いので、子供たちへ冷たいお菓子を配ったりしている。

しかし本音は「すぐに帰って撮影したい。」だった。こんなにいいシーイングは6月前半に1回あった以来だ。
帰りたいのを我慢して惑星を見せていると、観望会も終わりに近づいた頃やっと隣の建物の上に火星が出てきた。さて火星を見せるぞと望遠鏡を火星に向けて十数名が観望したところで、「これから花火を打ち上げます」とのアナウンスが入る。
そう、この観望会は去年から、最後に打ち上げ花火で締めることになったみたいだ。花火とはいっても市販のもので、それほど派手ではない。しかし花火が始まると参加者の目はそっちの方へ行ってしまった。花火の燃えカスが入ったら困るので、私は望遠鏡のふたを閉めた。

大接近当日なら火星が勝ったと思うが、それ以外の日では市販の花火にすら負けてしまう。まあ一般の人の関心とはそんなものだろう。土星と木星は十分すぎるほど見てもらったから、これもありか。きっと参加者は盛りだくさんで楽しんでもらえたはずだ。
望遠鏡を片付ける前にもう一度火星を見てみたら、花火で空気がかき乱されたせいか、先ほどのすごいシーイングはどこかへ消えてしまっていた。ああもったいない。
by anettait | 2018-08-07 20:40 | 観望会 | Comments(0)