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SE250NCR鏡筒で木星を撮る

SE250CRは25cmF5のニュートン反射鏡筒だ。ケンコートキナーから出ているSEシリーズで赤道儀に載せられるものでは最大口径(ドブソニアンに30cmがあった)。

今回はその25cm鏡筒で木星を撮影してみた。EM100赤道儀が力不足なので、ちょっとぶれている。3倍バーローでの撮影だが、光量的には余裕があって、5倍バーローまでok。ただし今回は風でぶれていい画像にはならなかった。赤道儀は重要だ。
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シリーズには屈折もあるが、ニュートン反射は15cm、20cm、25cmと3種類あって見た目は同じ。15cmはアイピースはアメリカンサイズのみ使用可能。20cmと25cmは2インチアイピースも可能。

ただし現行機種(筒の前後と鏡筒バンドが白)は接眼筒が一般的な2インチ規格なのに対し、旧鏡筒(鏡筒の前後と鏡筒バンドが薄緑色)は接眼筒の取付部分が独自規格で、専用の延長筒がないと2インチアイピースもカメラアダプターも何も取り付けられないのでやっかいだ。
SE250NCR鏡筒で木星を撮る_a0095470_11395974.jpg
さて私はこれまでSE250CRを3本所有したことがある。すべてケンコートキナーオンラインショップのジャンクコーナーでの購入だ。だから私がこの機種について書くことは、すべてジャンク鏡筒のみを使った経験からのことで、新品の性能等についてはわからないことを断っておく。

3本の250NCR鏡筒は、それぞれ見え方が違っていた。ジャンクなので当然だとは思うが、そのうちの1本は非常によく見える。今回撮影に使ったのもその鏡筒だ。大当たり鏡筒だと私は思っている。

25cmは主鏡セルの作りが20cmまでとは違い、かなりちゃんとしている。20cmまでは光軸調整用のネジが鏡筒の後ろに出ていて、立てたらそのネジが鏡筒の重量を支えることになるが、25cmはネジよりも主鏡セルの周辺が長くなっていて、ネジに負担がこないように作られているし、主鏡を支えるポイントも20cmまでは鏡の周辺部だけだが、25cmはちゃんとしている。

惜しいのは接眼部で、20cmと同じ安いものだ。ここがマイクロフォーカス接眼部で微調整ができるようになっていると、惑星の撮影のように微妙なピント調節が楽になっていい。
この部分はコストアップになるので、本体は安く買って、必要な部分を持ち主が好きなものと交換するという方法がいいのかもしれない。

載せる赤道儀は最低でもタカハシのEM200、ケンコーEQ6PROが必要だろう。と書いて確認のためにケンコーのサイトを見てみたら、EQ6PROの搭載重量が以前はSE250までになっていたのに、今はSE200になっている。やはり25cmは重過ぎるのか。SE250鏡筒の重さは14.5キロあるので、やはりそれなりの赤道儀が必要だ。うちの年代もののEM100は完全に負けている。


by anettait | 2018-05-20 12:09 | 天体望遠鏡 | Comments(0)  

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