短焦点アクロマートでシリウスを撮る
自宅は午前0時まではひどい光害なので、惑星も月も見えない時は恒星でも見るしかないのだ。
そんな時、冬の夜空は一等星が多いので楽しい。特に青白い星はアクロマートの色収差が楽しめる。
青いのは短焦点アクロマート特有の色収差だ。口径12cmの集光力とF5という単焦点のおかげで、とにかく青く明るく輝いている。もちろん眼視には青はピンボケにして目立たせない設計だと思うが、シリウスだと目立つし、デジカメは肉眼より高性能なので盛大に写ってしまう。
星像が三角形なのは光軸不良のせい。ジャンクで入手した鏡筒なので高倍率にするとばれてしまうが、中倍率までなら問題ない。
惑星だってまあまあ見える。個人の許容範囲にもよるが、私はジャンクには寛大な方だ。
しかも盛大な周辺減光もあるが、これは画像処理の影響も大きい。5コマコンポジットで超高感度のざらざらをごまかしているが、光害のせいで星雲が目立たないのは仕方がない。
それよりも恒星の紫色のにじみを楽しみたい。オリオン大星雲よりも紫だ。ただし眼視ではこんなに紫は見えない。
なお、ベテルギウスは青成分がほとんどないためか色収差は見えないし、撮影しても青にじみもなくシャープに写ってつまらない。やはり単焦点アクロマートは青い恒星が楽しい。
by anettait | 2018-01-18 23:56 | 屈折望遠鏡 | Comments(0)