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ユニバーサル接眼部の試作(1)

先日、病院の中にある特別支援学校で観望会をする機会があった。2年前から年に1回頼まれているのだが、去年は台風で中止、今年は雲が多いもののなんとか月を見せることができた。今回の話題は、非常に気になるというか、申し訳ないことがあったのでその解決のための試作である。

今回、車いすの子が数名参加したのだが、シュミカセの接眼部にぎりぎり届かなくて、土星を直接見ることが出来なかったのだ。結局デジカメをアイピースに当ててモニターで土星を見てもらったのだが、きっと直接見たかったに違いない。申し訳ないことをした。

三脚に載せた望遠鏡を覗く場合、車いすだと望遠鏡のすぐ近くに体を寄せることが難しいので、アイピースが望遠鏡からある程度離すことが出来た方が対応しやすい。
また、車椅子から体を起こすことができない場合もあるので、接眼部の高さをある程度上下できないと対応できない。今回はそのふたつが出来なかったのだ。

大きな天文台によくある三鷹光器の「ワンダーアイ」があれば解決するが、あれは大きく重く、しかも高価なので移動できる望遠鏡に使うのは現実的でない。

観望会後、ワンダーアイと同じ機能を持つものを自作したという記事を数年前に見たことを思い出した。確かJAPOS(日本公開天文台協会)の資料で読んだ気がしたが、ネットで探してみたら天文教育普及協会の資料が見つかった。また、ぐんま天文台のウェブサイトにもあった。どちらもぐんま天文台の研究者によるものだった。素晴らしい研究成果を公開していることに感謝しつつ、さっそく自作してみることにした。

なお、ぐんま天文台では「ユニバーサル天体望遠鏡」という名前だが、私の作るのは接眼部だけで、また、数種類の望遠鏡に対応する予定なので、ここではユニバーサル接眼部と呼ぶことにする。

自宅には記事にあるものと同じBORGの、EDレンズではないアクロマート50mmが2個あったのでそれを使うことにした。

頭の中で設計図を書いたら、他の部品もBORGのリング類で作れそうな気がした。必要な部品のスペック等を書き出してみたら、すべて手持ちの部品で出来ることがわかった。
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ただし部品の捜索に数日かかった。BORGのリング類は、あれに使ったりこれに使ったりと、家のあちこちに散乱しているのだ。

とりあえず見つかった部品を組み上げ、10cm屈折でピントの出ることを確認した。対物レンズ同士の接続をどうするか、少し悩んだ。上の画像ではまだ接続していないが、手持ちでピントを確認した。ネットで対物レンズ用の接続リングを1個注文したが、届く頃にはそれがいらない構成を思いついていた。今回新たに買ったのはそれだけだったが、無駄な出費だったな。



by anettait | 2017-10-09 22:16 | 自作望遠鏡 | Comments(0)  

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