Windows10標準のフォトで天体写真を画像処理してみる(手順説明)(長文注意)
つい最近も天文雑誌ではPhotoshopLEなどが紹介されているが、初心者だと「1万円近く払っても使いこなせないのでは」という不安があるらしい。
フォトを使って、とりあえず星がはっきり出るような処理ができる、ということについ最近気づいた私は、自分が忘れないよう記事にしてみた。
想定しているのは以下のような初心者だ。スマホで天の川を撮ろうという完全一般人か超マニアは想定外。数年以内にスマホで天の川が撮れる時代になるとは思うのだが、今はまだ無理だはず。で、今回の条件は
1.星が写るデジカメ(デジ一眼またはミラーレス)を持っていること。
2.そのデジカメで星を点像に撮ることができること(画像処理の素材を撮れること)
3.windows10のパソコンを持っていて、その基本操作ができること。
Windows7についてはきっと誰かが書いていると思うのでパス。天体写真の撮り方はビクセンとか他のサイトにあるので、そちらを参考にしてほしい。
さて、まずはフォトを起動して、処理したい画像を表示する。私の場合は画像一覧から処理したい画像をダブルクリックするとフォトで立ち上がるので、どういうふうにそんな設定になるかは調べてない。
実際の画像処理自体は、ほとんど下の調整画面でおこなう。「ライト」で明るさ、「明瞭度」で星の強調、「ふちどり」で周辺減光の調整をおこなう。「色」は色の濃さ調整なので、好みの応じて。
左上の白いもの(自宅屋上にあるコンクリートの壁)が邪魔なので、切り取ることにする。
画面右上の「クロップと回転」をクリックしてトリミング画面に移る。
カメラはα7s(APS-Cモード)、レンズはSIGMA14mmF1.8art。ISO8000、露出2秒。
欠点としては地上の風景が写っていて、そこそこ明るい場合は対応できない(今回もドームが明るくなってしまった)が、そこは仕方がない。それはちゃんとしたソフトでも難しい処理だし。
もうひとつ、処理してできた画像はJPEGで保存されるが、オリジナル画像よりファイル数が小さくなるので、確実に画質は低下しているはずだ。オリジナル画像を残しておくのはそういう意味もある。また、JPEGとTIFFは開くことができたが、RAW画像は開けないものもあるが仕方がない。
by anettait | 2017-08-19 16:34 | 初心者向け画像処理 | Comments(0)