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スマホ撮影アダプター(月専用)の自作

観望会で時々スマホで撮影したがる人がいる。列を作って大勢で見ている場合は、待っている人に非常に迷惑になるのでやめましょう。

スマホ撮影はかなり難しいので、時間がかかるというのが最大の理由。接眼レンズの光軸とスマホの光軸を合わせるのは、初めての人ではかなり難しい。だから時間がかかり、後ろに並んだ人がイライラする。

いや、そんなことは観望会主催者の常識だから置いといて、今日の話題は少人数でおこなう観望会でスマオ撮影する場合、スムーズに撮影できるアダプターの製作だ。

私自身はすでに8年目に入ったガラゲー使いなので関係ないが、ある観望会で高校生のほとんどがアイフォンを持ち、しかも撮影したいがレンズが角に付いているために撮影できないという事態に遭遇したのが製作のきっかけだ。あんなに撮影しにくいスマホで撮影しようなんで論外だが、使っている本人はアイフォンがそこまで望遠鏡と相性が悪いとは知らないので仕方がない。

さて原理は簡単だ。アイピースの上にスマホを載せてすべらす板をくっつければいい。市販のアダプターのようにスマホを固定するものも作ったが、固定すると厳密に光軸を合わせないといけないので面倒だったのでボツにした。

スマホをすべらせて適当に光軸を合わせ、さっさと撮影する方がお互いにいい。撮る方はそこまでのクオリティを求めてはいないし、クオリティを求めるならちゃんとしたカメラで撮影しろということだ。

このアダプターの特徴は、タテ、ヨコ、アイピースからの距離、アイピースレンズとスマホレンズの平行という4つの調整項目を、タテとヨコという2項目に減らして撮影を簡単にしたところにある。実用新案といきたいがきっと誰か同じものをすでに作っていると思う。

言葉で書いてもわかりにくいので、画像を載せる。まず材料。
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左から、ボール紙の筒。20mmくらいのアイピース、天頂プリズム(ミラーも可)、下はCDまたはDVD。

次に、ボール紙の筒とアイピース、天頂プリズムを組み立てる。アイピースは落ちないようにセロテープを少し巻いておく。天頂プリズムにもボール紙の筒の内径に合わせるための紙か何かでスペーサーを作っておく。上の画像では、天頂プリズムに細い画用紙を巻いてある。
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そしてCDまたはDVDをアイピースの先に両面テープでくっつける。
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最後にDCの真ん中の穴にスマホのレンズを合わせて撮影する。
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スマホは手で支えるので、撮影中に落とした人はまだいない。あとはスマホの光軸を合わせる手伝いをして、さっさと撮影を終わらせること。2,3枚撮れたところで「はい、次の人」と言わないとひとりで占領する人が必ず出てくるので注意が必要だが、思いっきり少人数ならそれもまたいいか。

ところでタイトルにもあるが、これで撮影できるのは月だけ。惑星は小さすぎて、スマホのカメラの能力では周りの暗さに引っ張られて惑星が真っ白に飛んでしまい、輪郭すらわからなくなる。スマホカメラの性能の限界だ。ただしごくまれに露出補正をうまくつかって、土星の形を撮影できる人(たまたまできた人)もいるがそれはレアケース。偶然といっていい。

だから惑星を撮りたいという人は、お断りした方が無難。このアダプターとスマホの組み合わせでは99%失敗する上に時間だけかかるという困った結果が待っている。

そうそう、手元にスマホがないので、使っている画像はない。ただし数か月前に実際に観望会で使ってみたらかなり好評だった。それまでの光軸合わせの面倒さから解放されたのはうれしかった。

スマホで月を撮影しよう観望会、いや撮影会か、をやってみるのもいいかも。満月近い日程でも観望会ができるという利点がある。月が出てないとできないけど。

by anettait | 2016-07-12 00:45 | アクセサリー関係 | Comments(0)  

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