火星による5等星の食

惑星による恒星の食は珍しい現象ではあるものの、かなりマニアックだ。
普通の人が見て面白いと思うかはわからないが、とにかく珍しい現象だ。
私が記憶する限りここ20年で土星による食は2回ほどあって、1回は見た。
他にもあったかもしれないが、私は見てない。

以前の土星と比較すると、今回の火星は視直径が非常に小さく、これが恒星と重なるとなるととにかくめちゃくちゃ非常に珍しい。
今回は東の地方ほど条件が良く、沖縄は日本でいちばん条件が悪かったので、あまり期待せずに準備したら意外に簡単に見えた。

今回の現象は高度10度くらいで起こるので、ドームの中の40cm反射は使えない。低空は壁が邪魔になって見られないのだ。しかも台風の影響か風が強く、風に弱いニュートン反射はそれだけで不利。だから機材は口径よりも風に強いことを重視して、12.7cmマクストフカセグレンを選択。カメラはSONYα7s、とにかく超高感度で撮影成功だけを目指した。
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ほとんどは動画で撮影したが、合間に静止画で撮影し、それを合成して上の画像を作成。1コマ目は露出オーバーで火星が肥大してしまったが、恒星が隠れている静止画がないのでとりあえずつけてある。
時刻は日本時間で、デジカメの時計なので秒は誤差があるはず。撮影前に携帯の時計に合わせたが携帯自体正確な時刻とはいえない可能性がある。正確なデータではないが、火星の動きの目安にはなると思う。

実は潜入前から準備はしていたのだが、モータードライブのトラブルで手間取ってしまい、撮影が遅れた。潜入前は眼視では見ているが、肉眼ではまったくわからない惑星の動きが、思ったより早いことに驚いた。
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上の画像は撮影直後の東の空。金星、木星、火星が接近している。この後水星も昇ってきた。

火星の模様まで撮影できれば良かったのだが、まあそこまで気合が入っていなかったということだな。
この高度と火星の視直径では、普通でも模様の撮影は難しいな。火星は地球からいちばん遠いところにいるわけだし。とにかく非常に珍しい現象が見られて良かった。

追記
北海道の銀河の森天文台が観測画像を掲載していた。さすがだ。ちゃんと火星が丸い。いいな北海道、星がたくさん見えそう・・・大口径115cmか・・・。
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by anettait | 2015-10-19 21:45 | 惑星食 | Comments(0)  

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