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自動追尾経緯台SE-AT100N(ジャンク品)を使ってみる

今回の機材は自動追尾経緯台で、自動導入機とは違うのだが、オプションのコントローラーで自動導入が可能だそうだ。だからというわけではないが、とりあえず今回は自動導入機のカテゴリーに入れておく。

自動追尾経緯台は以前から気になっていて、いつかはテストしようと思っていた。今回たまたまケンコーのジャンク品に出ていて、1万円以上は10パーセントオフというのもあり、買ってしまった。ジャンク品なので、動作保障なしということを頭に置きながら読んでほしい。

名称はスカイエクスプローラーSE-AT100という長い名前。メーカーはケンコー。付属品はアイピース3種、バーローレンズ2種が付属する。コントローラーは付属せず、フォークアームの上に光っているコントロールボタンを使う。

さて、鏡筒本体は異様に軽い。10cmF4.5ということもあるが、同じケンコーの10cmF5屈折よりもはるかに軽い。架台も想像したより軽いしコンパクトだ。もともとテーブルに置いて使うことが前提なので、地面にじか置きでは低すぎて使いにくい。底にカメラ三脚の大ねじが付けられるようになっているので、今回は三脚を付けて使った。
自動追尾経緯台SE-AT100N(ジャンク品)を使ってみる_a0095470_236489.jpg

日周運動の設定は非常に簡単。方位のマークを南北に合わせ、観測地の緯度を垂直軸で合わせ、電源投入。その後ボタンをふたつ押して設定終了。あとはクランプをゆるめるかモーター駆動で、見たい天体を自力で導入する。クランプを締めたら追尾開始。

観望会などで簡単に追尾してくれると楽だと思っていたが、使った感じでは微妙だ。普通の経緯台よりは星を自動で追ってくれるので楽だが、少しずつずれていくので、モーター付赤道儀ほどはちゃんとしてない。

きちんと追尾しない原因はいくつか考えられるが、まずありそうなのが北にちゃんと合っていないこと。付属の方位磁針で北に合わせるが、これが明らかにずれている。方位磁針には個体差があるのが普通なので、スマホなどで方位確認するなど、カバーする手段はなくはない。水平が合ってない可能性もあるが、これも付属の水準器で合わせたので仕方がないレベルか。

100倍程度なら2,3分は視野から逃げないので、観望会で使えないことはない。設定が1分以内で済むので、子供が動かしてもすぐに直せるから大きな問題はない。

鏡筒は10cmの短焦点反射で、付属アイピースがあまり良くないこともあり、中心と周辺部のピントが違う。
ピントが合ったところはちゃんと見えるから、まあそんなものかもしれない。
接眼部はアメリカンサイズ専用なので、デジカメでの撮影は工夫する必要がある。Tねじを切ったバーローレンズなら、ミラーレス一眼程度なら使えそうな気がする。長時間露出は無理だが。架台形式から考えても眼視専用機だな。

そうそう、これはニュートン反射なのだが、光軸修整ネジが表に出てないし、中にあるかはまだ確認してない。見たのは月だけで惑星はまだ見ていないが、使い心地や品質は値段相応のものだと考えると間違いないと思う。

by anettait | 2014-12-01 23:18 | 自動導入機 | Comments(0)  

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