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観望会用にケンコーデジアイピースの新型を買った

ケンコーの新型デジアイピースが出た。今回のは小さいながらも背面に液晶モニターが付いていることで、仕様範囲が大きく広がることを直感し、発売日に注文した。

撮影機材としての機能に期待はしていないが、観望会での使用に期待していた。
「今見ている惑星はこんな形をしているんだよ」と望遠鏡をこれから覗く子どもたちに見せられるからだ。
小さな子どもたちは、実際に惑星を見ているのか、アイピースに反射した外部の光か判別できないようなのだ。

それなら写真(プリント)でもいいだろうという人もいるだろうが、リアルタイムで望遠鏡から出力された動画は、臨場感がまったく違う。

Webカメラとパソコン、またはビデオカメラでも同じことができるが、装置が大掛かりになりすぎるし、光軸合わせなど準備が面倒だ。この機種は望遠鏡の接眼部に入れるだけ、という手軽さがいい。

モニターはそれほど大きくなくても効果は十分だ。逆にモニターに大きく写しすぎると、アイピースを覗いた時に、惑星が小さすぎてがっかり、という心配もある。

そういう多大な期待を背負って宅急便で届いたデジアイピースだが、7900円の商品に大きな期待を抱く方が間違っている。商品というものは値段相応になっているものだ。

外装はすべてプラスチックで、原価はものすごく安そうに見える。アメリカンサイズのスリーブは細めなのでセロテープを張った。画像はモニター保護ビニールを貼ったままの状態。使用する時ビニールは取るので、画像にあるような気泡は出ない。

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間違った期待を抱いた私は、電源投入後のモニター中央のゴミにがっかりした。メーカー直販のアウトレットのせいかどうか不明だが、最初からCCDにゴミが乗っている。旧型ではよくある話としてネット上に情報はあったので、さっさと分解清掃。
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その過程で、赤外線カットフィルターらしき四角のガラスがボディの隙間から出てきた。もう1枚アイピーススリーブの中間あたりに接着されている。
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元々2枚構成のフィルターなのか?それともスペアパーツか?スペアなら分解しないと取れないボディの中に入れておく意味は何だ?結局わからないまま保管している。

実際に12cm屈折(焦点距離1000mm)に取り付けて土星を見てみた。拡大率は予想よりも低く、土星は期待したより小さい。観望会の子どもたちから「米つぶみたい」と言われた。
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撮影するためにロシア製2.4倍バーローレンズを取り付けた。そこそこの大きさになったが、これ以上拡大するのは12cm屈折では暗くなってしまい、無理があると思う。

動画で撮影し、レジスタックス6で画像処理した。ぶれぶれのひどい動画だったが、AVI動画なので何の問題もなくレジスタックス6で処理できた。画像記録にはマイクロSDカードが必要だが付属していないので、自分で準備しなくてはいけない。

問題としては露出がオートのみということ。口径12cm程度では光量の問題で土星像は大きくできないため、今回は露出オーバーになった。露出補正があるとはいえ、自動露出のみでは補正しきれないことも多い。

モニターを目視で確認して撮影していたのだが、まわりが明るい環境でモニター上に土星像が見えるように調整すると、露出オーバーなようだ。今回は気がつかなかった。
撮影時にリアルタイムでパソコンに表示できれば解決できそうだが、今回はできなかった。そこは使い方をもっと調べて結論を出したい。

撮影機材として見れば、3000円程度の安いWebカムの方がよく写る。しかし背面に2型モニターが付いていて、接眼部に何の加工もなく取り付けられるという点は画期的だ。コンパクトデジカメで同じことをしようとしたら、光軸合わせが非常に面倒で時間もかかる。

観望会での子どもたちの反応は、かなり良かった。可能ならサブ望遠鏡を同架して、それをデジアイピースに写し出した方が面白い。屈折望遠鏡だと本体の接眼部近くにデジアイピースのモニターが来るので、非常に効果的だ。モニターと同じものがアイピースの中に見えることで、天体を確認しやすい。

ただし土星でしか試してないので、木星や火星のように明るくて表面の様子を見せなくてはいけない場合、露出がどう出るかは未確認だ。明るければ大きく拡大すれば露出補正で調整可能だとは思うけど。

この製品は明るい天体限定だということを忘れないように。星雲を写すのは口径10cm程度の望遠鏡では非常に難しい。天文台クラスの望遠鏡なら可能かもしれないが試してないし、大きな天文台ならもっといいカメラがあるはずだ。

ところで最初のCCD清掃でも取れないゴミがあった。後日気になってトントンと本体を軽く叩いたところ、ゴミがわずかに移動した。もしかしたらと思ってさらに叩いたら、そのうち画面の隅に移動した。どうやらモニターとプラスチックのカバーの間にあったゴミのようだ。

by anettait | 2013-08-24 15:52 | カメラ関係 | Comments(0)  

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