ラプトル60を買った。
最近スターライトコーポレーションのサイトを久しぶりに見てみたら、いつのまにかラプトル60が出ていた。
いや、以前からあったのかもしれないが、気がついたのはその時が初めて。
安いアイピースをいくつか買おうと思っていたのだが、クリスマス商戦で12月はパーツショップは休みとのこと。仕方がないのでラプトル60を2台買ってみた。
届いてみてびっくり。箱が妙に軽い。開けてみたらちゃんと望遠鏡は入っている。しかし軽い。いちばん安いプラスチック鏡筒だからかもしれないが。
三脚を伸ばすと大人でも使える高さになるのが、ラプトル50との一番の違いか。架台は同じくフリーストップ式。微動がないので高倍率で惑星を追うのは使う人の能力に依存するが、慣れれば問題ない。
光学性能はラプトル50に比べて口径1cm分だけ良くなっているはずだ。月はコントラストよくすっきり見えた。しかも天頂ミラーを使わなくてもピントが合うのがいい。さすが日本製。石巻製とシールが貼ってある。
アイピースと天頂ミラーはコストの関係で中国製の安いものだが、とりあえず木星の縞模様は見えた。ちゃんとしたアイピースなら、もっと見えるはず。アメリカンサイズのアイピースが使用可能なのもポイントが高い。
光学性能は良く出来た6cm屈折以外の何物でもない。良く見えるが、ちゃんとした8cm屈折には負けるので期待しすぎてはいけない。
ファインダーは素通しなので導入は使う人の視力に依存する。初心者だと肉眼で見えない天体は導入しようがないが、初心者が挫折しやすいファインダー調整が不要というのは大きなメリットだ。
アイピース3種と天頂ミラーが付属品だが、すべて24.5mmサイズ。アメリカンサイズのアイピースを使うとなると、天頂ミラーも買い換えが必要。オプションで星のガイドブックもある。私はラプトル50のがあるので今回はパス。
これが1万6千980円なら、小学生の最初の望遠鏡に最適だと思う。ホームセンターのガラクタを買うよりはずっといい。高学年になって身長が伸びても使える。ポルタ経緯台やミニポルタの方が本格的で微動も付いているが、重くて値段はポルタは2倍以上(口径8cm)、ミニポルタは約1.4倍(口径7cm)。
6千円程プラスしてミニポルタという選択もありだが、ミニポルタ標準の7cmはラプトル60より口径は1cm大きいが焦点距離が20cm長く、子どもだと微動ハンドルに手が届きにくい。フレキシブルハンドルを追加で買えば快適になるはずだが、ファインダーは初心者には調整が大変だ。
ラプトルシリーズはクリスマスの時期にはサンタクロースが買い占めるというのもわかる。最近の子なら、お年玉でも買えるかも。
子どもの性格が飽きっぽいならラプトル50で様子見、凝り性ならラプトル60というのも手か。
私が子供の頃にこの望遠鏡があったら、望遠鏡自作沼に入り込むこともなかったかも。
いや、それはないか。あれから40年、ますます深みにはまっている。
by anettait | 2013-01-14 00:06 | 初心者用望遠鏡 | Comments(0)