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金星食直前情報(沖縄本島限定)

いくらなんでも直前過ぎるだろうといわれるかもしれないが、思いついたのも急だったので。

この直前情報は沖縄本島限定である。周辺離島も似たようなものだと思うが。

今回の金星食は高度が低いのが最大の難点だ。つらい時間帯ということもあるし、ひとつひとつ解決策を考えてみた。
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①観測場所について
東北東の低い空、できれば水平線が見える場所を選ぶことが肝心。沖縄本島は島の中央部で雲が湧くことが多いので、島の西側はおすすめできない。山と雲のダブルパンチで見逃す可能性が大きいが、西側に思いきり離れるという選択もなくはない。

②見え方について
金星が月と接触する時間は、那覇では星ナビによると午前2時52分。その時の高度はわずか2.6度だ。水平線から指の幅1、2本分程度か。
食の最大は午前2時56分、終了は午前3時ちょうど。この時の高度は4.1度。やはり低い。

ここで肝心なのは、沖縄は南限界線上にあるということ。北部、中部、南部で見え方が違う。これも昨日気がついた。沖縄本島より南では金星は隠されないことも大事だ。以下、各地での見え方。

②-1 国頭村
 金星はほぼ隠される。沖縄本島では条件が一番いいと思われるが、東側で条件よく観測できる場所が思いつかない。辺戸岬という選択もできるが、あそこは空気中に常に波しぶきが漂っているので、カメラや望遠鏡に悪影響が出そうで困る。
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わかりにくいと思うが、月に隠された金星のアップ画像(ステラナビゲータ8で製作)である。
②-2 本島中部
 金星は半分以上隠れる。ただし東側の水平線がよく見えて光害の影響がない場所を私は知らない。平安座が東北東に見える位置だと、石油備蓄基地の明かりが金星を探す邪魔になりそう。海岸側よりは東側斜面で東北東の水平線が見える場所だと最適かも。

②-3 那覇市
 西側に首里の山があるので、基本的に東の水平線は見えない。唯一の例外は、石嶺にある友人のアパートの3階から見えたことか。それも何十年も前の話だし、すでに友人はそこにいない。現在はマンションが多く、かなり難しいと思われる。新都心や安謝なら、場所を選べば観察可能かも。
ただし那覇では金星の半分以下しか隠されないし、国頭村に比べて高度は微妙に低い。
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②-4 本島南部
 条件は良くない。知念の海岸沿いがよく見えると思われるが、何といっても金星が少ししか隠れない。月と金星がくっついて見えるのは楽しめるが、金星食というにはギリギリだ。でもすごくきれいな光景が見られると思う。夜中だけど。
 糸満市からだと東側に山があるので、場所を選ばないとかなり厳しいと思う。

③観察道具
 双眼鏡はあった方がいい。5倍から7倍程度あれば十分。20倍以上は逆に月が探しにくくなるのでお勧めできない。扱いなれてない人は、望遠鏡よりも双眼鏡がいい。
 カメラと望遠レンズという手もある。写真には200ミリもあれば十分。しっかりピントを合わせ、とにかくたくさん撮ること。今回は月なので、オートフォーカスも使えるかもしれない。機種の性能にもよるが。

④観察のポイント
 出たばかりの月をいかに早く探すかが勝負の分かれ道だ。そういう意味でも双眼鏡はあった方がいい。
今回は1時間半前に出てくる木星が目印になる。木星と月は今回に限り水平線から出てくる位置が近いので、午前1時前に木星の出る位置から推測できる。ほぼ東北東だ。
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⑤観察の注意点
 安全に注意するのはもちろん、夜中にうるさくしない、近所迷惑にならぬよう気を付ける、ゴミは残さない、私有地に勝手に入らない等、当然のことだがマナーを守って観察してほしい。
居眠り運転しないよう、無理せず観察してほしい。夜起こる金星食は、次は52年後らしい。私は機械の体でも手に入れない限り次は無理そうなので、今回見逃したら機械の体を探してみるつもりだ。

ところで今回の画像はアストロアーツ製作のステラナビゲータ8で作った。

by anettait | 2012-08-13 14:03 | 惑星食 | Comments(0)  

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