金星の太陽面通過・これであと105年待たずに済む
しかしこの2,3年、なぜか台風の翌日が快晴になることが出てきた。
たまたまか、気象が変わってきたのか。
とにかく今日晴れたことは非常にうれしかった。105年後の現象を待たずに済んだ。
梅雨時の天文現象、しかも一般の人も非常に注目しているものが2回とも晴れるなんて、本当にすごい事だ。
過去の経験からすると、日食と金星太陽面通過の2回とも、天気が悪くて当たり前だった。
どちらも太陽の関係する現象なので、雲の切れ間さえあればどうにか見えるとは思っていたが。
ただし今回は天気が良すぎて、日射病か熱中症か、とにかく観望会の後半は気分が悪くて仕方がなかった。
昨日夜中まで太陽投影器を作っていて、睡眠不足だったのが効いたようだ。
前置きが長くなったが、開始時間が朝早かったので、とりあえず撮影できた。
ただし最初は雲っていたので、第一接触は確認できなかった。
第二接触は動画撮影中だったので、静止画はない。
しかも雲が多くて、動画ではよくわからなかった。
途中は太陽投影器を持って学校を回ったり、職場前で観望会をしていたので、撮影できなかった。
まあそれはそれで仕方がない。たぶん世界中の名人や達人クラスの人が撮影しているに違いない。
とはいうものの私が自由に使える資料画像が必要だったので、終了間際に気力を振り絞って撮影した。まわりが明るいので(昼間だから当たり前)ピント合わせに苦労したし、後で気づいたがCMOS面のゴミがけっこう写りこんでいたのにはがっかりした。
第四接触は見ることに専念したので、画像はまともなものがない。
終了時も動画で撮ったが赤道儀ではなかったので、当然だが太陽がいつの間にか画面から出ていたりした。
途中快晴だったが終了直前には雲も多くなり、露出不足で何がなんだかわからない動画も多数。
気力も絞りすぎて思考力や注意力もなくなっていたが、観望会を一緒にやってくれた仲間がいたので、どうにか撮影もできたし、気分が悪くても観望会を中断しなくて済んだのは良かった。
今回は持ち運びを考えて、軽くて小さいカーボン三脚を使ったが、せめてポルタ経緯台くらいは準備すれば良かった。できれば赤道儀。朝の撮影にはモーター付赤道儀を使ったのだが。
次回にこの教訓は生かしたい。もちろん105年後ではなく、8月14日の金星食の事。早起きは苦手なのだが、明け方の現象なので撮影に専念できるかもしれない。
by anettait | 2012-06-06 23:33 | 金星太陽面通過 | Comments(0)