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60cmドブソニアン自作記(3) 自作の基本的な考え方

私はこれまで何台も望遠鏡を作ってきたが、自作に対する基本的な考え方は常に「できるだけ楽に自作する」である。

鏡を自分で磨くことから始める方もいるが、私みたいな不器用がそれをしたら、自作の終了よりも人生の終わりの方が先にくるほど時間がかかるだろう。それはマズイ。星を見たくて望遠鏡を作るわけだし。望遠鏡はできるだけ早く完成するに越したことはない。

見た目が美しい望遠鏡や完成度の高い望遠鏡はすばらしいとは思うが、私にそれは無理だ。今回は(も?)それは求めない。とりあえずちゃんと見えればいい。

手抜きできるところはできるだけ手を抜く。可能な限り市販品やスクラップ等を流用または改造して使い、早く仕上げる。
私はのこぎりで板を切るのもヘタなので、材料のカットはできるだけホームセンターでおこなう。

製作が楽になるようにCADのフリーソフトで、パソコンで図面を作る。全体像、主鏡セル、トップリングやミラーボックス等。きちんと図面を描けば外注に出すにも楽なはず。

というわけで、基本構想ができた段階では、60cmドブソニアンはとても楽に完成するはずだった。しかし、どうも私には綿密な計画というのは無理らしい。せっかく作った図面は途中でどこかに行ってしまい、いつもの行き当たりばったりで作ることになった。

ただ、完成時期は2009年秋の予定だった。そして60cmの集光力で、空の暗い場所でオリオン大星雲の色をしっかり見るつもりだった。まさか鏡の到着まで1年かかるとは思ってなかったので。

by anettait | 2010-05-10 00:14 | 超大口径ドブソニアン | Comments(0)  

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