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2024年2月21日と22日の木星

久しぶりに木星を撮影した。ほぼ20日ぶりだが、その間に西オーストラリア行きが入っていたので撮影できなかった。
オーストラリアには惑星撮影用機材は持って行かなかったので、まあ仕方がない。ドブソニアンは惑星の自動追尾が出来なかったし。撮影は無理なのはわかっていた。

まずは21日の木星。
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雲が多く、南風だったがシーイングはあまり良くなかった。雲の間から撮影したが、全体にぼやけた像で模様がはっきりしない。

22日は昼間は気温27度でそこそこ暑かったはずだが、暑さはあまり感じなかった。オーストラリアで昼間は毎日40度近かったせいかもしれない。帰ってからずっと25度を超えているので、寒くなくてありがたい。
2024年2月21日と22日の木星_a0095470_23465182.jpg
昼間は天気が良かったが、夕方から前線の雲が西から押し寄せてきてシーイングは良くなかった。やはり全体にぼやけた像で、とりあえず撮影したというレベルになった。大赤斑は眼視で見えてはいたが、あまりはっきりしなかった。眼視でも木星が細かく振動しているような感じに見えた。それだけシーイングが悪かったのだろう。

そういえばオーストラリアでは木星の南中高度(いや北中高度か)が低いので、木星はすぐに沈んでしまう。日没1時間後には高度30度を下回っていて、望遠鏡を向けてもまともに見ることはできない。想像よりも木星の高度が低かったので、ちょっと驚いた。

しかも40cmトラベルドブソニアンは30度以下に向けるとバランスを崩して倒れそうになるので、低空を見ることができない。もう少しまともに使えるように手直ししなくては。
とはいうものの、トラベルドブソニアンはまだバラバラになったままだ。組み立てる気力が出ないので、手直しも少し先になるかも。当分どこにも持って行かないし。

# by anettait | 2024-02-23 00:01 | 惑星 | Comments(0)  

40cmトラベルドブソニアン+天体改造EOS6Dの写りを確認した

今回のオーストラリア行きの目的のひとつに、中古で入手した天体改造デジカメで星雲を写してみるというのがあった。
たとえばタランチュラ星雲はノーマルデジカメで撮影すると青く写るが、天体写真では赤く写っているものが多い。ηカリーナ星雲もノーマル機ではあまり迫力がない。それを確認しなくてはならないと以前から考えていた。

ということで、目立つ星雲を40cmトラベルドブソニアンの直焦点レデューサー付で撮影してみた。
40cmトラベルドブソニアン+天体改造EOS6Dの写りを確認した_a0095470_23384660.jpg
さて上の画像は、天体改造デジカメで撮影したηカリーナ星雲だ。見事に真っ赤だ。下のノーマルデジカメで撮影した画像とは大きく違う。さすが改造デジカメだ。特に中心部の暗黒星雲の立体感が違う。
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オリオン大星雲も真っ赤だ。EOS6Dは最高感度が25600しかないので、ドブソニアンを使った固定撮影では分が悪い。しかし超高感度デジカメのα7sⅢよりも星雲が良く写っているのはすごい。
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ところがタランチュラ星雲を撮ってみると、思ったほどすごい写りではなかった。今回はノーマル機では撮り忘れたが、去年ニュージーランドで撮影したタランチュラ星雲よりも、改造デジカメでは周辺が赤っぽいなという程度の写りだった。ちょっとがっかりした。
40cmトラベルドブソニアン+天体改造EOS6Dの写りを確認した_a0095470_23385663.jpg
たぶん画像処理すればもっと赤くなるはずだが、面倒なので私はやりそうにない。

今回の西オーストラリアは天気がとても良かったので、予定していた星雲星団の撮影は3日目までに終わった。風が強くてブレた画像が多かったけど、とりあえず撮影できて良かった。

次回はもう少しちゃんとした画像を撮りたい。それにはトラベルドブソニアンが快適に使えるように、手直しをしなくてはならない。ポンセットマウントも持っていきたいが、重量制限でたぶん無理だと思う。もう少しいろいろと考えてみたい。

# by anettait | 2024-02-22 00:14 | オーストラリア星旅 | Comments(0)  

40cmトラベルドブソニアンは不調だった

今回西オーストラリアに持って行った40cmトラベルドブソニアンは、やや不調で思うように活躍できなかった。

強い風の影響が大きく、視野の星がぶれやすいのが一番の問題だった。他に太陽の影響もあった。しかしそれよりも構造的な部分の不具合も大きかった。それを忘れないうちに記録しておく。
40cmトラベルドブソニアンは不調だった_a0095470_23523882.jpg
①上下バランスが悪かった
 今回はバランスウエイト用ペットボトルを入れるカゴを100均で買ってきた。しかしスーツケースに荷物を詰める段階で、どうやってもその新しいカゴが入らないことが発覚した。だから前回と同じ古いカゴを持って行った。そのせいもあって、前後バランスは前回同様あまり合わなかった。

しかもイーソス21mmという重量級アイピースを持って行ったので、よけいバランスが合わずに苦労した。それにオーストラリアで売っている標準的なペットボトルは日本と違い1.5リットルだった。だから軽くてバランスウエイトも合わなかった。出発前にバランスをもっと調整しておくべきだった。バランスが悪いので、少しの風でも倒れそうになって危険な場面もあった。
40cmトラベルドブソニアンは不調だった_a0095470_23524180.jpg
②昼間の太陽熱の影響が非常に大きかった
 昼間熱せられた主鏡がなかなか冷えずに困った。主鏡は可能な限り車から降ろしておくべきだった。そのため木星をちゃんと見ることができなかった。
また、トップリングの遮光板が下の画像のように熱で部分的に歪んでしまった。太陽熱を甘く見てはいけない。
40cmトラベルドブソニアンは不調だった_a0095470_23524615.jpg
③架台が小さく軽くてやや不安定
 旅行に持っていくためできるだけ軽く作ったが、架台が小さくてやや不安定だった。30度より下に向けると、架台ごと勝手に傾いて非常に使いにくかった。架台はもっと大きく重く作って、安定させるべきなのはわかっているが、重いのは困る。さてどうするか。
40cmトラベルドブソニアンは不調だった_a0095470_23523547.jpg
④部品が多すぎて組立に時間がかかりすぎる
 これは最初からわかっていたが、初日は組立にすごく時間がかかる。仕方がないけどもう少し何とかしたい。
40cmトラベルドブソニアンは不調だった_a0095470_23524488.jpg
帰る時の分解はそれほど時間はかからなかった。ひたすらネジを外すだけなので。でも今は完全にバラバラになっているので、面倒で再度組み立てる気にはならない。

架台関係は再度作り直しが必要な気がする。今回は非常に天気が良かったので、望遠鏡を使った最低限の目標は早い段階でクリアできた。だからその後望遠鏡が不調でも、あまり気にならなかった。

でもこんなに重いものを持っていくので、旅の最後までちゃんと使えるように手直ししたい。次の旅に間に合うようにしなくては。次は手直しして離島に持っていきたい。

# by anettait | 2024-02-21 00:20 | オーストラリア星旅 | Comments(0)  

西オーストラリア州立博物館とパース市内の望遠鏡ショップに行ってみた

飛行機の出発が夜の9時過ぎだったため、帰国する当日ではあったが西オーストラリア州立博物館に行ってみた。
30年前に来た時も行ったのだが、最近リニューアルされたとのことで、まったく違う施設になっていた。
西オーストラリア州立博物館とパース市内の望遠鏡ショップに行ってみた_a0095470_12154801.jpg
旧館を覆うような感じで新しい建物が建っている。30年前は入り口に大きな隕石を2個転がしてあったが、現在は1個だけ入り口に展示してある。30年前に見たのはもう少し小さかったと思うが、これは重さがなんと12.4トン。パネルにいろいろ説明が書いてあった。
西オーストラリア州立博物館とパース市内の望遠鏡ショップに行ってみた_a0095470_12154130.jpg
入り口はこの隕石の奥にある。
西オーストラリア州立博物館とパース市内の望遠鏡ショップに行ってみた_a0095470_12154416.jpg
入場料は無料と書いてある人と、15ドルだったと書いてあるサイトがあるが、私は15ドル払った。どういう違いがあるのかはよくわからないが、「15ドルです」と言われた。州民とそれ以外で違うのかもしれない。日本でもよくある市民無料、それ以外は有料みたいな。

時間がなくて全部を見ることができなかったが、天文関係はほぼ見つけられなかった。でもミュージーアムショップには天文関係の本やパズルが置いてあったので、どこかに展示物はあったのかもしれない。

ところで30年前は駐車場があったような気がするが、現在はない。公式サイトによると、図書館や他の公共施設の駐車場が使えるとある。しかしその駐車場の入り口がよくわからない。民間の駐車場もあるが、盗難にあったとか臭いとか、ネット上の評判はあまり良くない。

結局私は博物館裏にある路上の駐車スペースを利用した。パーキングメーターでチケットを買って、ダッシュボードに置くだけだ。駐車時間も自分で設定できるので便利。私は2時間で買ったが、料金は10ドルちょっとだった。私の感覚では2時間で駐車料金1000円は高いと思うが仕方ない。カード払いが出来るのは便利。

係員が常に巡回してチェックしているので、時間オーバーはすぐ罰金が来るらしい。私は余裕をもって車に戻るようにした。
西オーストラリア州立博物館とパース市内の望遠鏡ショップに行ってみた_a0095470_12153603.jpg
さてその後は、気になっていた望遠鏡ショップに行った。場所は市内中心部からけっこう離れている(上の地図のとおり)が、グーグルマップのナビで迷うことなくたどり着けた。
西オーストラリア州立博物館とパース市内の望遠鏡ショップに行ってみた_a0095470_12155121.jpg
BinoCentralというお店で、評判はいいみたいだ。置いてある商品はけっこう多く、日本でいうとケンコーやSkywatcherのものが多いように見えたが、日本のケンコーブランドのものはSaxonというブランドになっているみたいだ。製造元は同じような気がする。

展示品にタカハシなどの日本製はなかったように見えた。望遠鏡の部品を日本に忘れてきた場合に、ここで買い足すことができるかもしれない。タカハシ製品は無理だろうけど。ただし現在は円安なので、Skywatcher製品なども日本よりは高いように感じた。

展示品でいちばん大きい望遠鏡は30cmドブソニアンだった。ネットの写真ではSkywatcherの50cm自動導入ドブソニアンが写っていたが、今回はそれはなかった。
店内の写真は撮ってないが、グーグルマップの方に店内の写真は山ほど投稿されているので、興味のある方はそこを見てほしい。

結局私は何も買わずに帰った。帰国する当日だし、円安だし。

# by anettait | 2024-02-19 13:05 | オーストラリア星旅 | Comments(0)  

パース天文台を見学した

帰る前の日、パース郊外にあるパース天文台を見学してきた。
パース天文台は1896年に建設された歴史のある天文台で、西オーストラリア州が管理しているらしい。開所式は1900年。現在の場所への移転は1960年代の後半。下の画像は主望遠鏡の60㎝カセグレンが入ったドーム。
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有名な業績としては、天王星の環の発見がある。天王星による恒星の掩蔽観測を他の天文台と共同でおこなっていて、その観測から環が発見されたとのこと。
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開所当時の役割は西オーストラリア州の標準時の管理と、気象観測とのこと。上の子午儀は当時の標準時の観測に使われたらしい。1897年製。
この子午儀は本館ロビーに展示してあって、パネルによると100周年を記念して1996年にレストアされたとのこと。だから非常にきれいな状態だった。ハートの飾りはバレンタイン前だから?よくわからない。

元々はパース市内に建設されたが、光害の増加にともなって1960年代の後半に今の場所に移転したとのこと。場所は下の図のとおり。私はサバンティーズから一気に南下してきたので、すごく時間がかかった。
パース天文台を見学した_a0095470_19352194.jpg
主望遠鏡の60cmカセグレンは、アメリカのローウェル天文台から永久貸与を受けてNASAの協力で設置したらしい。だから望遠鏡の名称はパース・ローウェル望遠鏡(グーグル翻訳)で、ドームの名前もパース・ローウェルドーム。
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残念ながら望遠鏡本体を見ることはできなかった。地上の熱気を避けるため、望遠鏡は高い位置に設置されたらしい。英語のサイトには設計が途中で変更されたようなことが書かれていた。
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見学しながら、私はドームの手前にある植物がとても気になった。すごく変な実を付けている。これは何だ?松ぼっくりの仲間か?
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植物はいいとして、現在は度重なる予算削減で、研究観測は非常に厳しい状況らしい(英語サイトからの情報)。2015年からはボランティアによる運営になっていて(公式サイトによる情報)、一般向けの観望会が活動の中心になっているらしい。

その観望会は大人気で、3か月くらい前からの予約受付で、直前に予約するのはほぼ無理らしい。実際にパース天文台の公式サイトを見てみたが、確かに直前では空席はない。
パース天文台を見学した_a0095470_19350363.jpg
敷地内には上の画像のようにいくつものドームがあり、それぞれに100年前のニュートン反射とか巨大ドブソニアンとか赤道儀に載ったシュミットカセグレンとか、西オーストラリア州立大学の天文台とか、いろいろあるようだ、
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望遠鏡のドームだけではなく、アボリジニの言い伝えをモチーフにしたギャラリー(?)があった。中には天の川の中のエミューとかが描かれていた。この中でアボリジニの星の話などをするのだろうか(推測)。
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ドーム以外に本館があって、そこには展示物がいろいろ。なんとあのフラムスチード天球図譜の実物(?)があった。
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レプリカなのかどうかはわからないが、思ったより巨大だ。ウィキペディアによると、その大きさが不評だったと書かれているので、確かにこの大きさではちょっと、と思うほど大きい。
なお上の画像は実物の複写(パネル)で、壁に飾ってあった。本物はケースの中だったが、こちらの方が写りがよかったので。
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本館の裏庭にはカンガルーがゴロゴロしていた。あまり近寄ることはしなかったが、人間を気にしていないような感じだった。

なお観望会は有料で、敷地内を自分で回るツアーも有料(10ドル)。受付前には募金箱も設置されていた。おそらく予算が非常に厳しいと思われ、英語のサイトでは研究費の寄付を募っていた。本館のショップでもお土産をいろいろ売っていたので、私は自分用のお土産に帽子を2種類と、南天の星座早見を買った。

ドームの中の望遠鏡を見ることはできなかったけど、行って良かった。次は観望会を予約してから行こうと思う。いつになるかわからないけど。
どんな説明をしているのかとても気になるので、ボランティアによる観望会にぜひ参加してみたい。それには英語を勉強しなくては。

# by anettait | 2024-02-18 20:46 | オーストラリア星旅 | Comments(2)