昨夜は久しぶりに晴れたので、最近マニアの間で話題のポン・ブルックス彗星を撮りに行くことにした。
彗星は北西に出ているので、北西が暗い場所に行かなくてはならない。しかし沖縄本島で北西が真っ暗な場所は、名護より北になる。しかし彗星はまだ5等級後半で暗いし、あまり気合が入らないので遠くまで行くのも面倒。本番は今月末から4月上旬になる。
ネオワイズ彗星の時は万座毛の駐車場に行ったが、最近の情報によるとそこは夜間は入れなくなったらしい。ということで、もう少し近い残波岬に行ってみる事にした。
家を出て15分でポータブル赤道儀を忘れたことに気がついて引き返したので、到着したのは日没の40分後くらいになってしまった。それでもまだ高度は十分なはずなので、たぶん大丈夫。しかし到着して西側を見ると、そこだけ曇っている。
しかも灯台下暗しということわざがあるが、灯台の下はちっとも暗くない。もちろんそんな意味ではないのはわかっている。言ってみただけだ。
まあ上で巨大なライトがくるくる回っているので暗くないのはあたりまえだが、ここは駐車場のLED街灯が強烈に明るく、灯台そのものを照らしているのが残念なところ。
この場所はネオワイズ彗星の時にも来たけど、あの時は街灯はまだ水銀灯で、ここまで明るくなかったと思う。まさかこんなに街灯が明るいとは。
地上は明るかったが、この夜の空の透明度は割と良かった。下の画像は、試しに撮影したオリオン大星雲で、星雲の周辺だけ残してトリミングしてある。300mmF4望遠レンズ、ISO3200、露出20秒でけっこう写っていると思う。
ちなみに夜空では下の画像のように、灯台の灯りの影響は大きいように見える。しかしオリオン大星雲の写りから見て、長時間露出しなければ彗星もいけるんじゃないかと思った。
灯台の光の筋が5秒間隔なので、超高感度にして露出を5秒以下にするとか。それなら赤道儀はいらないし、などと考えてみる。光の通過のたびにレンズの前を黒い紙で隠すとか。いや面倒なのでそれはないな。
北西の方向は、アンドロメダ銀河より下はずっと曇っていて、彗星は見えなかったし撮れなかった。この日は北東の風だったので波しぶきは飛んでこなかったが、風向きによってはカメラにかなり厳しい環境になる。
どうしようもない場合はここで撮影するかもしれないが、素直に大宜味村あたりまで行った方がいいような気がした。
結局彗星は無理だとあきらめて、上のような北斗七星と灯台の星景写真?を撮影した。星を目立たせるためにソフトフィルターを持ってくれば良かったのだが、これを撮る予定じゃなかったので持ってきてない。次は準備しておこう。
この彗星の本番は今月末くらいなので、それまでにどこかいい場所を見つけておかねば。