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懲りずにトラベルドブソニアンを作る(4)赤道儀に載せてみる

接眼部も斜鏡も交換したので、タカハシの90s赤道儀に載せてみた。90s赤道儀といえば往年の名機として名高いし、搭載重量はメーカー発表値は9㎏程度だったと思うが、タカハシのは写真撮影ができる重さが基準。だから、ただ載せるだけならもっと重くても大丈夫なはずだ。

ということで制作中の15㎏の鏡筒を載せた。けっこういけるが、バランスウェイトも10㎏くらい必要だった。
懲りずにトラベルドブソニアンを作る(4)赤道儀に載せてみる_a0095470_22151509.jpg
交換した接眼部では、ちゃんと星にピントを合わせることが出来た。しかしヘリコイド接眼部の繰り出し量が2cmもなく、延長筒の長さが微妙でピントを合わせにくい。
しかもヘリコイドの目が細かく、ぐるぐる回してもなかなか必要な長さにならないのでピント合わせがつらい。でも月の画像は撮ってみた。これも延長筒の長さが合わなくて、カメラを手で持って撮影したけどピントはだいたい合った。
懲りずにトラベルドブソニアンを作る(4)赤道儀に載せてみる_a0095470_22270958.jpg
光軸は完全ではないしカメラは手持ちなので像は甘いが、まあまあ撮れた。しかしこれを旅行に持って行くことを考えると、かなり厳しい。今回の鏡筒は15㎏、赤道儀が9㎏、三脚は2㎏、バランスウェイトが10㎏とすると合計36㎏。バランスウェイトを現地調達するにしても26㎏もある。スーツケース2個に分ければ持って行けないことはないんだが、重量制限を考えると他の荷物が持って行けない。

それよりも今回は鏡筒を赤道儀に載せたり降ろしたりで、腰が痛くなった。今は自宅だからまだいいけど、旅先の人気のない観測地でぎっくり腰になる可能性もある。これが海外だったらと思うと恐ろしくて無理だ。

本気で旅行に持って行くのなら、当初の予定どおり軽量鏡にするべきだと思った。あちらは今回使っている32cm主鏡の半分の重さだ。鏡筒が軽くなればバランスウェイトも軽くできるはずだし、架台も軽いものが使えるかもしれない。

そういうわけで、次回からは主鏡はHubbleOpticsの30cmF4。5主鏡に換装しようと思う。鏡筒重量は当初予定していた10㎏以内で作れるはず。これで腰痛も大丈夫だと思う。


# by anettait | 2021-03-04 22:58 | 自作望遠鏡 | Comments(0)  

片持ちフォーク式経緯台(ポルタ+GP)で太陽を撮影する

とても久しぶりに片持ちフォーク式赤道儀を復活させて、太陽を撮影した。
片持ちフォーク式経緯台(ポルタ+GP)で太陽を撮影する_a0095470_00480760.jpg
この片持ちフォーク式赤道儀は、数年前にも書いたが中古のポルタ経緯台のアーム部分とGP赤道儀の赤経軸部分を合体させて作ったものだが、その後アーム部分が落下したので分解したまま放置してあった。

落下の原因は、なんとフォーク部分を固定していたネジが3本とも入手時から付いてなくて、それに気がつかず使用していたためだ。アーム部分のみの入手だったが、前の持ち主が改造のためネジを外したままだったと思われる。

今となってはどこで入手したかも忘れてしまった。落下したものは手で受け止めたから実害はなかったが、まさかと思うようなことが起きるもんだと当時は思った。

最近別の部品を探すために家の中を大捜索したら、これが出てきたので今日組み立ててみた。探している部品はまだ見つからないけど、それはまあいい。

フォーク式赤道儀は構造上北方向に死角が出来やすく、そこが欠点だが月惑星や太陽撮影には関係ない。それらの天体は天頂より北に行くことがほとんどないからだ。

フォーク式ならバランスウェイトも不要だし、対象を月惑星太陽に限定すればアームを長くする必要もないので、重すぎる望遠鏡を載せなければとても使いやすい。

と考えて中古のポルタ経緯台のアーム部分にドリルで穴をあけて無理やりGP赤道儀と合体させたが、実際にはアームの傾きが大きすぎて、高度の低い天体の観察は無理だった。どうせ低空の太陽はシーイングの影響でいい画像は撮れないので、そこは捨てることにした。

アームの取り付けにより極軸望遠鏡やその穴で北極星に合わせることが出来なくなるが、昼間しか使わないのでそれも大丈夫。太陽撮影はだいたい北に合わせればOK。

この赤道儀で実際に撮影したのが下の画像。光学系とカメラはいつもと同じなので、特に変わったところはない。
片持ちフォーク式経緯台(ポルタ+GP)で太陽を撮影する_a0095470_00480465.jpg
昨日はすごいプロミネンスが出ていたらしいが、昨日は雨と曇りだったので見えなかった。今日見てみたらすごいプロミネンスは影も形もない。まあ仕方がない。

この赤道儀は望遠鏡設置に2,3分しかかからないので、すごく楽。それまで使っていたAZ-AVANTマウントは前回の撮影の時にモーターが暴走して、説明書にあるように電源を切っても暴走しまくるので使うのをやめた。さすが5000円のモータードライブだ。暴走する理由はわからないが、しばらく放置してその後どうするか考えたい。

今後はこの赤道儀にモーターを付けるか検討することにする。太陽は架台がしっかりしていれば手動追尾で十分なんだけどね。三脚にビクセンのHAL70三脚を使っているので、とても安定していて撮影が楽だ。そういえばこの組み合わせでは、三脚だけ新品で購入した。残りはすべて中古品だな。まあ普通に使えているから問題ない。

# by anettait | 2021-03-01 01:06 | 赤道儀 | Comments(0)  

シャトルスコープ100sの実力を月で試す

夜中に屋上に上がってみると雲が切れて月が出ていたので、昨夜に引き続きシャトルスコープ100sで撮影してみた。
今回もピントを慎重に合わせて撮った。もちろん雲がかからないタイミングを見ての撮影だ。
シャトルスコープ100sの実力を月で試す_a0095470_15261564.jpg
上の画像はリサイズ、レベル調整、改造カメラ用の色調整などはしているがシャープフィルター等の処理はしてない。F6.8アクロマートにしてはまあまあ良く写っていると思う。

しかし月のフチに黄色のニジミが出るのは短焦点アクロマートの宿命なので仕方がない。眼視でも月の全体が入る倍率(ビクセンPL17mmやLV10mm)だと月の周辺に黄色の色ニジミが付く。色収差のためか反射望遠鏡よりも月がややソフトに見える。

この元画像(RAW)を画像処理したのが下のもの。
シャトルスコープ100sの実力を月で試す_a0095470_15262296.jpg
まわりをトリミングして弱くアンシャープマスク処理して、コントラスト調整、色彩調整をステライメージ9でおこなった。そこそこシャープになって黄色もほぼ消えた。これ以上のシャープ処理は画像が荒れるのでやらない。
画像をクリックして拡大して見ると、画像処理の効果がわかりやすいと思う。
シャトルスコープ100sの実力を月で試す_a0095470_15261824.jpg
眼視でもまあまあだし撮影してみたらけっこういい感じなので、10cm短焦点アクロマート屈折としてはそこそこの実力だと思う。口径、焦点距離の割に軽いのがいい。フードは短いので近くに街灯のある場所ではちょっと弱いかも。

ただしこの機種は現在の鏡筒取付の主流になっているアリガタに対応してないので(カメラネジで三脚に固定する方式)架台取付に工夫が必要だし、短焦点アクロマートなのでそれほどシャープというわけではない。

しかもピント合わせは抜き差しとヘリコイドの両方でやらないといけないし、アイピース規格が24.5mmなので規格・操作の両面から考えて初心者向けではない。

しかしマニアの改造前提なら軽さが魅力だ。かなり前の機種なので、中古で探すしかないけど新品で売れなかったのか、中古でもあまり見かけない。

私のものはレンズのコーティングがはがれたものを中古望遠鏡ショップで数千円で買った。でも買った後に鏡筒バンドやアリガタ、2インチアダプターなどの出費があったので合計で1万数千円になっている。できればヘリコイドも追加したいと考えているので、もっと出費がありそう。

短焦点アクロマートに1万円以上出すなら、ケンコーの10cmF5屈折で付属品がそろったものを中古で探した方が普通の人は幸せになるはず。
私は普通の望遠鏡はたくさん持っているので、こういう昔買えなかったものを集めたりする。

# by anettait | 2021-02-28 16:11 | 屈折望遠鏡 | Comments(0)  

シャトルスコープ100sで満月1日前の月を撮る

昨夜寝る前に屋上に上がるとよく晴れていたので、月を撮ってみた。満月1日前なので、まだ少し欠けている。
シャトルスコープ100sで満月1日前の月を撮る_a0095470_22270881.jpg
撮影に使った望遠鏡は、ビクセンの古いシャトルスコープ100s。口径10cmF6.8というスペックで、昔なら色収差の多い短焦点アクロマートに区分されたが、最近はF5アクロマート屈折も多いので、この程度の色収差は私は気にならなくなった。

しかし実際に月を撮影してみると周辺に黄色がにじんでいるし、眼視ではアイピースとの組み合わせも関係するが画像よりもっと色がついている。また、アクロマートなので像がやや寝ぼけた感じになっていたのでアンシャープマスクをかけてシャープにした。
シャトルスコープ100sで満月1日前の月を撮る_a0095470_22271209.jpg
この望遠鏡のコンセプトは天体望遠鏡にもなるネイチャースコープだったと思う。鏡筒は2㎏と口径の割に非常に軽いので、持ち出しやすく自然観察にもってこいだ。そのままでは倒立像なので地上観察には正立プリズムが必要だけど。フードが短いので純粋な天体望遠鏡と比べるとやや弱い部分はある。

架台への取り付けはカメラネジのみ。そこにビクセンのアリガタを付けると、ネジが1か所止めなのでバランスが取れてないと勝手に筒が動いてしまう。上の画像ではビクセンの115mm鏡筒バンドでアリガタを付けた。この鏡筒バンドは現行品で、ビクセンや望遠鏡販売店に注文したら入手できる。

元々の接眼部は引き出し式のドロチューブの後ろにヘリコイドが付いている。アイピースの規格は昔の日本製望遠鏡の基準である24.5mm。アイピースを付ける部分を外すと36.4mmネジ。そこにビクセンの地上プリズムがねじ込めるし、カメラアダプターもそこに取り付ける。

しかし接眼部を全部外したドロチューブの後端に、2インチ天頂ミラーから外した2インチスリーブ受けがそのままねじ込める。するといろんな2インチアクセサリーが使える。上の画像では、その状態になっている。

ただしそうするとヘリコイド接眼部が使えないので、ピント合わせはドロチューブ抜き差しだけ。ピント合わせは慎重にしなくてはならない。今回の画像は慎重にピント合わせをしたつもりだが、少し甘いのはカメラの重量に引っ張られたのかもしれない。

この鏡筒にEDレンズを組み込んだものを誰か作ってくれないだろうか。軽くていいと思うのだが。いやフードが短いのでEDレンズの性能を生かしきれないからもったいないかな。

ところで満月の今夜は完全に曇っている。曇り時々雨。残念だ。

# by anettait | 2021-02-27 23:08 | 屈折望遠鏡 | Comments(0)  

懲りずにトラベルドブソニアンを作る(3)接眼部と斜鏡の交換

とりあえず付けてみたラックピニオン接眼部ではピントが合わないので、別のものが必要になった。

前回ベルトドライブ経緯台に載せてピントを確認してみたら、接眼部は5cmくらい低ければいい感じだった。ヘリコイド接眼部なら何とかなりそうな気がしたので、家の中を探したらヘリコイド接眼部が4種類見つかった。
BORGのヘリコイドが2種類、笠井の蔵出で入手したものが1種類(2016年のオーストラリアに持って行ったもの)、もうひとつはどこで入手したか思い出せない。

ただし元々トップリングに開いている接眼部用の穴が大きすぎて、固定ネジの間隔が穴より短くて3種類は使えなかった。結局使えるのはどこで入手したのか忘れたもの1種類だけだった。
懲りずにトラベルドブソニアンを作る(3)接眼部と斜鏡の交換_a0095470_00185707.jpg
トップリングに取付穴の加工が必要だったが、それは簡単にできた。上の画像はヘリコイド接眼部とラックピニオン接眼部の高さの違い。5cm程度の差がある。

また、63mm斜鏡が32cmF3.9主鏡には小さすぎたので代わりを探してみた。主鏡の4分の1と考えると80mmくらいがちょうどいい。確かNinja320用のものを笠井の蔵出で入手したはずだが、どこに行ったかわからない。仕方がないので、なんちゃってR200SSについている70mmの斜鏡を外して使うことにした。なんちゃってR200SSとトラベルドブソニアンの2本を同時に使うことはないはずだから。
懲りずにトラベルドブソニアンを作る(3)接眼部と斜鏡の交換_a0095470_00185207.jpg
また、最初に使ったスパイダーは中心の穴が上の画像のように10mm角だが、70mm斜鏡の固定ネジは5mmしかない。これでは取付が厳しいので、スパイダーも交換した。これは30cm鏡筒用として10年くらい前に笠井トレーディングから買っておいたものが使えた。70mm斜鏡もたぶん笠井のものなので、ぴったりだった。

鏡筒にこれらの部品を取り付けるのは簡単だったが、部品探しに時間がかかった。できれば80mmの斜鏡を見つけたい。どこかに大事にしまってあるはずだ。笠井トレーディングでは74mmと80mmの斜鏡を売っているが、80mmで15,000円なので、やはり持っているものを探すべきだな。すぐに旅に出るわけではないし。


# by anettait | 2021-02-26 00:35 | 自作望遠鏡 | Comments(1)